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高橋祐介「楽しいゲームの話だけさせてくれ」

『フォールガイズ』『カニノケンカ』ヒットの予感…気軽さ&荒唐無稽さ、やみつきに

文・写真=高橋祐介/ライター、ゲーミング蟄居

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 ゲームから久しく離れていた方にとって、人気ゲームとは「大手メーカーが作っているもの」という認識が根強いままかもしれません。ですが昨今は、小規模な会社や個人が開発した個性的なゲームが、大きな存在感を放つようになっています。

 あの『マインクラフト』もインディーズ作品としてスタートしたゲームですし、日本のRPGやシューティングに色濃い影響を受けている『アンダーテール』や、よゐこの濱口優氏が勝手に命名した“ふにゃべえ”の愛称でも知られる『ヒューマン フォール フラット』など、Nintendo Switch(以下、Switch)やPlayStation 4(以下、PS4)で遊べる知名度の高い作品も増えてきました。ちなみに少しマイナーですが、ウェブ媒体の編集長として掲載記事を取捨選択するゲーム『ヘッドライナー:ノヴィニュース』も、筆者が自信を持ってオススメできるインディーズ作品のひとつです。

 もちろん、開発費をたっぷりかけた大手メーカーの作品は、相性さえ合えば途方もなく遊べるわけです。ただ、それには良い面だけでなく悪い面もあり、ちょっとした空き時間に遊ぼうとすると、始めるにも終えるにもだいぶ思い切りが必要になってきます。

 とくに対戦ものはスポーツと同じく、それなりに練習をしていないと十二分には楽しめないもの。また勝負は時の運であり、必ずしも楽しい気分で遊び終えられるとも限りません。筆者は『スプラトゥーン2』をよくプレイしているのですが、仕事の締め切りが重なっている時期はあまり起動する気には……まあ、つい遊んでしまって後悔することも無きにしもあらずですが(笑)。

 新型コロナの影響もあり、大手からのリリースが減っている今、気軽に楽しめるインディーズタイトルに目を向けないのは少々もったいないこと。そこで今回は、SNSや動画配信などで話題であり、今後もさらに盛り上がりそうな2本の作品『フォールガイズ アルティメット ノックアウト』 (英題: Fall Guys: Ultimate Knockout)と 『カニノケンカ -Fight Crab-』を取り上げます。

『フォールガイズ』

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 まずは『フォールガイズ』ですが、SNSなどですでにこの“タラコ人”的な、かわいいキャラを目にした人も多いのでは? 本作はPS4とSteam(PCゲーム用のプラットフォーム)で遊べるゲームで、人気のあまり「世界で最もライブラリーに追加されたPS Plusのフリープレイタイトル」(プレイステーション公式ツイッター 8月26日のツイートより引用)になったそうです。また、発売元のDevolver Digitalによれば、PC版もすでに700万本以上売れているとか。

 その内容は、ネットワークを使って最大60人で対戦する障害物競走&鬼ごっこ&生き残りゲームといったもので、1回の対戦(エピソード)につき4から6の競技(ラウンド)をプレイして勝者を決めます。ただ、60人全員が全ラウンドをプレイするわけではなく、ラウンドごとにどんどん脱落者が出て、最後の1人が決まるまで勝負が続くのです。パーティーゲーム的なゆるさがありながら、『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(PUBG)』や『テトリス99』といった、いわゆるバトルロワイヤル系の面白さを併せ持ったゲームと言えるでしょう。

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 ここまで読み進めて、なんとなく人気テレビ番組『SASUKE』や、そのルーツとなった『風雲! たけし城』を思い出した方もいるかもしれません。ご存じの方も多いように、これらの番組は海外での人気も高く、また『Wipeout』など、コンセプトの似た番組が作られたりもしています。ああいうノリが世界共通で、しかもゲームでもウケたことはちょっと意外ですが、どこか納得でもありますよね。

 競技の内容も「チームでの大玉転がし」「ステージ上で回転する棒を避け続ける」「しっぽの奪い合い」など、とても単純ですが、だからこそ遊びやすく、他のプレイヤーを妨害して楽しんだりもできます。かつてファミコンキッズだった世代の方は、『アイスクライマー』や『ダウンタウン熱血行進曲』を60人同時プレイするような状態を想像してみてください。おおむねそれで合っています(笑)。

 さすがに60人対戦だけあって、最後まで勝ち抜くのはなかなか難しいのですが、参加者が多いだけに各ラウンドを突破することはさほど大変でもなく、初心者が最終ラウンドまで生き残れることも珍しくはありません。しかも最終ラウンドまで遊びきっても所要時間は10~15分ほど。本当に気軽に遊べるゲームなのです。

 今ならゲームを購入しなくとも、PS Plusに1カ月加入するだけでもプレイできるので(2020年8月31日中に加入すれば、加入期間中は遊び放題)、「家にPS4はあるけど、最近あまり遊んでないなあ」なんて方にはとくに合いそうな気がします。

『カニノケンカ』

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 続いては、SwitchとSteamでプレイできる『カニノケンカ』。画面を見てのとおり、カニ同士で殴り合いをするという大胆なテーマの作品です。一応、「不死のカニによって支配された地球で行われる、甲殻類最強決定戦」的なバックグラウンドもありますが、特に意識しなくても問題ないでしょう。カニたちは不死身なので、いくらダメージを与えても死にません。が、ひっくり返して3カウントとることで倒すことができます。

 プレイヤーはカニの2本のハサミをそれぞれ動かし、パンチしたり、爪で挟むなどして、相手のカニと戦うことになります。ちなみにSwitch版は、Joy-Con(L)とJoy-Con(R)を左右の手で持ち、腕の動きと左右のハサミの動きを連動させることも可能です! PC版がカニを操るゲームだとすれば、Switch版はカニと一体化できるゲームになりました(笑)。

 不死身のカニといえども、ダメージを与えれば与えるほどひっくり返しやすくなるので、効率よくダメージを与えることが大切。ハサミで殴ったり、武器を使って戦いましょう。……そう、本作に登場するカニたちは器用に武器を使いこなします。両方のハサミにヌンチャクを持ってブンブン振り回す、アザラシやスクーターに騎乗する、両腕にジェットを付けて体当たりするなど、かなり自由な戦い方が可能です。そんなカニたちの戦う姿はどこかひたむきというか、健気にも感じられ、プレイするうちにだんだん愛着が湧いてきます。

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 登場するカニたちは実在するものばかり(架空のカニを考えるほうが大変な気もしますが)。ゲームバランスを整えるためにある程度大きさが揃えられていますが、能力はそれぞれの形状に基づいて導き出されています。また、その動きも物理演算によって生成される、実在感のあるものです。

 本来なら絶対に強弱を比べられないであろう、大剣を使いこなすヤシガニと、巨大ハンマーを携えたタラバガニによる夢の対決。そのリアルと荒唐無稽の境界線上にある死闘を目の当たりにすれば、もはや笑いをこらえることは至難でしょう(笑)。

 なお、本作は一発ネタ的にも楽しいのですが、それだけでは終わらない、しっかりとした“食べ応え”のある作品です。ひとりで楽しめるモードがあるのはもちろん、ゲーム機1台で対戦や協力プレイもできるので(大型テレビがあればなおよし)、家族みんなで遊ぶのにもピッタリです。

 さらにネットワークを使って、遠方の友人やまだ見ぬライバルたちと戦うこともできるので、相性がよければかなり長い期間プレイし続けられるかも?

 今回紹介した両作品は、ゲーム系のストリーマーやVTuberなどがよくプレイしている作品なので、実際に遊んでみる前に、動画やLIVE配信を探してみるのもいいかもしれません。どちらもネタバレを気にする類ではありませんし、動画を見ることで、自分では見つけられなかった遊び方に気がつく事もあります。そうしたゲームへの接し方もまた、今の時代ならではと言えるのではないでしょうか。

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高橋祐介/ライター、古ゲー伝承者

高橋祐介/ライター、古ゲー伝承者

フリーランス。ゲーム、アニメに関することが中心ですが、いいもの、好奇心をそそられたものへの雑感など

Twitter:@takahashi_write

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