――今後、中古車市場はどう動くのでしょうか。

西村 新型コロナの影響で、新車から中古車に乗り替える動きが前倒しになると思います。本来は新車を買いたい層がコロナ禍で中古車を購入した場合、その後また新車派に戻るかといえば、それは考えづらい。なぜなら、同じ予算でも中古車購入の方が圧倒的に選択肢が豊富だからです。中古車は壊れそうという漠然とした不安も、実際に乗ってみると意外と問題ないと感じる方も多いはず。

 そのため、これまではゆるやかに新車から中古車へと移行していた流れが、より早まっていきそうです。また、価格面のメリットだけでなく、中古車でしか味わえない満足感を体験することで、新車から中古車への移行がより進むでしょう。

 ただ、中古車市場は金額ベースでは拡大しているものの、購入台数は18年の261.9万台から261.1万台と微減しました。今回、中古車購入単価が上がったのも、19年10月の消費税増税前の駆け込み需要の影響がありそうです。

 今後も新型コロナの影響が続いていけば、消費者は購入単価を抑えたり、購入を見直したりする動きが出てくる可能性もあります。次回の調査では、これまで右肩上がりだった市場規模にどのような影響が出るのか、注視する必要があるでしょう。

(構成=長井雄一朗/ライター)

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