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「相馬勝の国際情勢インテリジェンス」

菅義偉“親中国”政権誕生に中国政府が期待…超親中派・二階氏の仲介で中国寄り政策へ

文=相馬勝/ジャーナリスト
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 それだけに、中国側としては、二階氏の意向を無視できない菅氏が新首相に決まれば、前述の環球時報の社説のように、二階氏を仲介役として、菅政権を中国寄りに動かしていこうとしたいところだろう。

 一方、菅氏以外に中国側が好意的に見ているのは誰かといえば、意外と思われるかもしれないが石破茂氏だ。石破氏は防衛オタクであり、中国の軍事力増強に極めて批判的であり、前出の環球時報の社説も「日本の主流右翼の一人であり、石破氏には不確実性がある」との専門家の見方を紹介している。

 しかし、石破氏は今年7月9日の派閥会合で、党外交部会などが習主席の国賓来日の中止を日本政府に求めたことについて「中国との関係にどういう影響を与えるかよく考えるべきだ」と苦言を呈したうえで、「礼儀は礼儀としてきちんと尽くさないといけない。その上で言うべきことは言うことが必要だ」とも指摘するなど、習氏の国賓来日を支持する立場を明らかにしている。

 これについて、日中外交筋は「中国側は石破氏の発言に注目しており、今後の石破氏の対中外交姿勢を注視している」と指摘するなど、中国側の石破氏を見る目が変わってきていることを明らかにしている。

 今月17日には新首相が選出されるとの見通しが強まるなか、中国側は駐日本中国大使館などを通じて、最有力候補となっている菅氏に関する情報を収集し、今後の対日外交方針を決めていくことになろう。

(文=相馬勝/ジャーナリスト)

 

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