ネトフリ衝撃的傑作『ダーク』、日本でも中毒者増殖…世界で最も人気のドラマの全貌の画像1
Netflix「ダーク」公式サイトより

 動画配信サービス大手Netflixで今年7月、とあるドイツドラマの人気が急上昇していた。作品の名前は『ダーク』(原案総指揮Baran bo Odar、撮影監督Nikolaus Summerer)。2017年12月に第1シーズン(全10話)が公開され徐々に評判が広まり、19年6月に第2シーズン(全8話)、そして今年6月27日に第3シーズン(全8話)がはじまった。同日、Twitterでは『ダーク』は世界のトレンド1位に浮上。そして、7月についに完結し、ストリーミング集計サイト「FlixPatrol」では、同月Netflixで、世界で最も人気のあったオリジナルドラマに輝いた。いったい、どんなドラマなのか。

『ダーク』は原子力発電所が立地するドイツの田舎町が舞台。町では連続少年失踪事件が起こっており、その渦中にある4つの家族の過去と未来が複雑に絡み合うタイムトラベル系ミステリーサスペンスだ。大量の登場人物が登場するため、家系図を手もとに置きながらでないと全容が把握できない人間関係の濃さだが、全編を通して同一の役者が幼年期、青年期、老年期を演じ分けることなどで、その複雑さを回避している。また、顔の傷や古新聞などの小道具、背景に流れる音楽などに至るまで細かな伏線が敷かれ、見返すほどに新たな発見がある作品となっている。

 その巧みな脚本と演出にはプロも舌を巻くようだ。企業のブランディングなどを手掛けるクリエイティブプロデューサーに解説してもらった。

※以下、一部にドラマの内容に関する記述があるため、閲覧にご注意ください。

ドストエフスキー作品、『ジョジョの奇妙な冒険』のような血縁の物語

 シーズン1までしか見られていないのですが、結論からいえばめちゃくちゃ面白いです。この作品には、タイムトラベルものプラス血縁ものという2つの軸があります。

 血縁ものという観点から見れば、中上健次の小説とか、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』とかが近い印象です。登場人物が山ほどでてきて、血が濃く交わっていく。

 漫画でいえば『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦/集英社)でしょうか。数世代にわたって伏線が張り巡らされ、それを回収することで全体像が明らかになっていきます。

 しかし、時間の流れが過去から現在という単線的な流れではありません。タイムトラベルが加わることによって、作品世界が「円になる』描き方がされているのです。これを映像で可視化しているというのが画期的だと思います。

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