巨人・ロッテの“格差トレード”にファンも驚愕…「巨人のほうが損」「本当にいいのかよ」の画像1
澤村拓一投手(「Wikipedia」より)

 読売ジャイアンツ(巨人)・澤村拓一投手と千葉ロッテマリーンズ・香月一也内野手の交換トレードが成立したことが7日、両球団から発表された。

 現在パ・リーグ2位につけ、優勝が視野に入ったことで中継ぎ陣の層を厚くしたいロッテと、若くてパワーのある左打者を獲得したい巨人の思惑が一致したというのが、表向きの理由だ。だが、あまりにも格差のあるトレードに、関係者や両球団のファンからも疑問の声があがっている。

 澤村は今季こそ、1軍13登板で防御率6.08と冴えない成績だが、去年は43登板で2勝2敗、投球回48.1回、奪三振55、防御率2.61という好成績。通算でもここまで防御率2.79という安定している。

 大学時代、圧倒的な好成績を残し、複数の米メジャー球団からもオファーがあったが、本人は強く巨人入りを熱望。仮に巨人以外から指名された場合は、メジャー球団に入ることを検討していたという。そのため、ドラフト指名を検討していた中日ドラゴンズが指名を回避したともいわれている。そんななかで、巨人が1位で指名し、入団が決まった。そんな経緯があったことから、「相思相愛でドラフト1位で入団した澤村でさえも、こんな簡単に放出されるのか」とショックを受ける巨人ファンも多い。

 そしてそのショックに輪をかけているのが、トレードの相手が推定年俸わずか650万円という24歳の香月であることだ。澤村の今季推定年俸は1億5400万円で。大きな隔たりがある。

 香月は大阪桐蔭高校からロッテに入団して今年で6年目。これまで1軍出場は47試合で、通算打率は.175。まだ一度も2割の壁を超えたことがない。

「香月は、主に1塁か3塁を守り、場合によっては2塁や外野も守れるユーティリティープレーヤーです。とはいえ、特別守備がうまいわけではなく、打撃でアピールしたいところですが、2軍でも2割台の成績で、1軍に上がれそうな気配はありませんでした。確かにパワーはあり、巨人が欲する“右方向へ強い打球が打てる打者”という条件にはあてはまりますが、選手層の熱い巨人で一軍に上がれる可能性は低いというのが現実でしょう」(スポーツ紙記者)

 実際にロッテファンからも、「本当に香月で澤村もらっていいのかよ」「巨人のほうが損なトレードじゃないか」といった声があがるほど、アンバランスなトレード内容となっている。球界関係者は、このようなトレードから、巨人首脳陣の厳しいチームづくりへの意向が透けて見えるという。

「巨人は今年、すでに池田駿投手と高田萌生投手という若い投手を2人、トレードで放出しています。そして東北楽天ゴールデンイーグルスから、ゼラス・ウィーラー内野手と高梨雄平投手という即戦力を確保。これで今季の戦力は十分と判断し、あとは将来に向けたチームづくりという状況になったといえます。そこで、今季の戦力にならないと判断した澤村投手を容赦なく放出したのでしょう。これにより、すぐにでも結果を出さないと、いつクビを切られるかわからないという危機感がすべての選手に走ったはずです。そういった緊張感を生むことも、原辰徳監督の狙いのひとつにあるのではないでしょうか」

 澤村は、巨人の関係者やファンに対する感謝のコメントともに「マリーンズに移籍しても、成長し、元気な姿を一人でも多くの方に届けられるよう頑張っていきます」との決意を明らかにしている。一方の香月も、「マリーンズで活躍できなかったことに関してはすごく悔いがあります」としつつ、「ジャイアンツで頑張る事でいい報告が出来ればいいなあと思っています」と新天地での活躍を誓っている。

 セ・リーグで2位阪神タイガースに7.5ゲーム差をつけ首位を独走している巨人。それでも冷徹に戦力の向上を図り、2連覇に向けて盤石な体制を築きつつある。他球団の巻き返しはあるのか、ペナントレースの終盤戦が注目される。

(文=編集部)

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