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コロワイド、大戸屋への敵対的TOBをギリギリで成立させた「短期利益狙いの投機筋」

文=編集部
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 8月14日、大戸屋は有機・無添加食品の通信販売会社、オイシックス・ラ・大地と業務提携した。ただし、これは資本提携ではないから、ホワイトナイトにはなり得ない。コロワイドのTOBが成立するのは、ほぼ確実の情勢となった。

取得株の下限は引き下げたが買い付け価格は据え置き

 事態は急変する。当初のTOB期限だった8月25日の時点では目標に届かなかった。コロワイドは期限を9月8日に延長。取得株の下限を当初の45%から40%に引き下げた。買い付け価格3081円は据え置いた。

 カギを握るのは個人株主である。株主総会では個人株主が反対したため、コロワイドの株主提案は否決された。そこで46%のプレミアムをつけ、個人株主が、すんなり、TOBに応じることを狙ったが、株主の6割を占める個人株主の動きは鈍かった。

 個人株主が買い付け価格の引き上げを求めていることは明らかだったが、コロワイドは、そうしなかった。コロワイドがTOBの期限を9月8日に延長すると発表したのは8月25日。その日の終値は2700円。TOBの買い付け価格3081円より381円安い。2700円で手に入れて、TOBに応じれば、利ザヤが抜ける。こんなおいしい話はない。

 利にさとい短期の投機筋が大戸屋株に殺到した。26日の売買高は48万9800株。前日の5万4200株の9倍以上に膨れ上がった。その後も、10万株を超える商いが連日続いた。大戸屋株の通常の商いは2~3万株程度だったから、いかに大商いだったかがわかる。短期筋がTOBに応じ、コロワイドは薄氷の思いでTOBの成立にこぎつけた。

 コロワイドは面目は保ったが、当初目標としていた過半数の株式を握ることには失敗した。大戸屋の子会社化に向けて、次はどんな手を繰り出すのか。

(文=編集部)

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