スカイレンタカーで現行プリウス借りてみた…やはり使いにくいシフトレバー、でも燃費最高の画像7
シートは大柄な印象。肉厚があり、ゆったり座れる一方で、ホールド性も高い。

 乗ってみると、プリウスはやはり特殊な車だ。ハイブリッドカーが一般的になった今でも、他車とは一線を画している。もっとも特徴的なのが、ガソリン走行時と電池走行時の判別がつきにくいことだ。発電と駆動が同時にできない、マイルドハイブリッドなどのパラレル式と比べれば、フィーリングの違いは明白だ。

 ハイブリッドカーの象徴であるプリウスは、初代からストロングタイプのスプリット方式を採用し続けているのはいうまでもない。それでも初代は、音や振動でエンジンが稼働している様子がかなりハッキリ感じ取れた。2代目と3代目でこれが徐々に薄まったが、4代目ではついに、筆者には察知できないようになった。

 車にとって、エンジンの音と振動は最大のノイズだ。だからプリウスでの走行は、風切り音やタイヤと路面の摩擦(ロードノイズ)が感じ取りやすい。レクサス・LSやBMW・7シリーズ、メルセデス・ベンツ・Sクラスなどに乗ると、その静粛性に驚くが、プリウスはそれとはちょっと違った感覚を抱く。防音性や制震性が高いのではなく、そもそも発する音や振動が少ない印象を受けた。

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タイヤは東洋ゴムの「ナノエナジー」。だがロードノイズが聞き取りやすいのは、エコタイヤだけが原因ではない。

 アクセルとハンドルのフィーリングはなんとも微妙だ。歴代プリウスのなかではもっともシャープで、楽しい車だと思う。だがあくまでも「電子制御がすごくこなれてきた」という感じだ。それでも走行性能、とりわけ旋回の感覚が楽しいのは、車高が抑えられ、重心が下がったことによるのではないかと思う。

 スイッチ回りは、慣れている人には定番だが、慣れない人には謎だらけという、相変わらずのスタイル。プリウスによる重大事故が続き、議論の俎上に載ることが多いミッションレバーは、やはり慣れていないと戸惑う。「D」レンジが手前側、「R」レンジが奥側という配置は、頭では理解していても、慣れるまで時間がかかる。「P」のスイッチは今回も、最後まで慣れなかった。

 レンタカーにとって、ミッション操作するレバーになかなか慣れないというのは、致命的なようにも感じる。ただAT車やCVT車において、走行中にミッションレバーを使用する機会はそれほどない。下り坂でエンジンブレーキをかけるときに「B」レンジを使うくらいだが、プリウスの「B」レンジは手前に引く、一般的な操作方法だ。

 むしろ注意が必要なのは、発進時や駐車時だ。バックで駐車しようと思ったら前に出てしまった、前に発進しようと思ったら後ろをぶつけてしまったという事故が起こらないよう、くれぐれも注意したい。走行中と違い、発進時や駐車時は時間に余裕を持たせることができるため、確認をする習慣を身につけたい。この車はバックモニターがついており、後退時の判別がつきやすいのは幸いだった。

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独特のシフトレバーは、やはり「初見殺し」の印象を受ける。慣れればどうということもないのだが……。
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シックな印象のインパネ。カーナビもビルトインタイプですっきりしており、地図もそれなりに新しかった。

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