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片田珠美「精神科女医のたわごと」

華原朋美、収録で突然激高…精神不安定と自己破壊的行為の懸念、薬物乱用との報道も

文=片田珠美/精神科医
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非常に不安定で自己破壊的行為を繰り返す

 このように激しい怒りを爆発させることがあると、安定した対人関係を築くのは難しい。どうしても不安定で激しい対人関係になりやすい。

 それに拍車をかけているように見えるのが、理想化とこきおろしの両極端を揺れ動く傾向である。高嶋さんとの関係に如実に表れているように、かつては“親友”と呼び、理想化していたのに、ベビーシッターをめぐる騒動で怒りを爆発させると、雑誌で告発して、こきおろす。

 しかも、不安定であるがゆえに、衝動的な自己破壊的行為を繰り返す。先ほど述べたように、華原さんは精神安定剤や睡眠薬の乱用から依存症になり、精神科病院に入院したこともあるのだが、今回の契約解除の原因になったのも薬物乱用ではないかと「文春オンライン」(9月16日配信)で報じられた。音楽関係者の「(契約解除の)理由は若い頃から乱用していた精神安定剤や睡眠導入剤などの薬をやめられないからです」という証言が紹介されている。

 おまけに、「文春オンライン」によれば、薬の影響で、少なくともここ1年で、母親の家と(母親が経営する)美術館がある那須で2度、新宿で1度、事故を起こしているという。とくに今年3月には那須で、フェラーリを大破させる事故を起こしており、そのときも薬で酩酊状態だったようだ。

 短期間に事故があまりにも多い印象を受けるが、これは薬の影響もあって、無謀な運転を繰り返したせいではないか。このような無謀な運転や薬物乱用がもし事実であれば、いずれも自己破壊的行為である。

 自分自身を傷つけるということに関していえば、1999年に自宅でガス中毒で倒れて緊急入院し、自殺未遂ではないかと取り沙汰された。その後も睡眠薬のオーバードーズが何度か報じられている。

 このように華原さんは感情も対人関係も非常に不安定で、激しい怒りを爆発させることがあるように見受けられる。また、自己破壊的行為を衝動的に繰り返す傾向も認められる。

 こういう人とは距離を置きたいと思うだろう。高嶋さんも、華原さんとは二度と関わりたくないのではないか。その結果、周囲に信頼できる人がいなくなり、自分が誰からも見捨てられるのではないかという「見捨てられ不安」が強くなる。この「見捨てられ不安」のせいで、さらに不安定になり、オーバードーズに拍車がかかることも少なくない。

 つまり、現在の華原さんは悪循環に陥っている可能性が高い。こういう状態は、最愛の長男の発育にも影響を及ぼしかねない。だから、きちんと精神科医の診察を受け、1日も早く精神の安定を取り戻してほしいものである。

(文=片田珠美/精神科医)

 

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