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2020.09.23 05:30
すぎもとたかよし「サラリーマン自動車ライターのクルマ業界ナナメ斬り!」
新型「ハリアー」はトヨタ版のマツダ「CX-5」か?…“他社のいいとこ取り”戦略冴えわたる

さらに、最近行われた「レクサスIS」のビッグマイナーチェンジを見てオヤオヤと。ルーフの一部以外のパネルをすべて変更したというスタイリングでは、ハリアー同様ボディサイドの凹面が強調され、やはりC字型のハイライトが表出している。トヨタブランドじゃないけれど、アプローチとしてはまったく同じだ。
ハリアーにしろISにしろ、トヨタが巧いのは、単に他社のコピーではなく、そのエッセンスを用いつつ、より万人にウケる造形にまとめているところだろう。つまり、「魂動デザイン」のクドさのようなものはしっかり取り除かれている。まさに「いいとこ取り」なんである。
さて、これまた大絶賛の新型車「ヤリスクロス」は、一方で非常にオーソドックスな造形だから、特段すべての車種で「マツダっぽさ」を展開しようということじゃなさそうだ。けれども、それもまたトヨタの巧さのひとつと言えるだろう。「すべてこれで通すぞ」などと力まないのも、「いいとこ取り」の神髄なのである。
(文=すぎもと たかよし/サラリーマン自動車ライター)
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