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すぎもとたかよし「サラリーマン自動車ライターのクルマ業界ナナメ斬り!」

新型「ハリアー」はトヨタ版のマツダ「CX-5」か?…“他社のいいとこ取り”戦略冴えわたる

文=すぎもと たかよし/サラリーマン自動車ライター
新型「ハリアー」はトヨタ版のマツダ「CX-5」か?…“他社のいいとこ取り”戦略冴えわたるの画像5
「レクサスIS」

 さらに、最近行われた「レクサスIS」のビッグマイナーチェンジを見てオヤオヤと。ルーフの一部以外のパネルをすべて変更したというスタイリングでは、ハリアー同様ボディサイドの凹面が強調され、やはりC字型のハイライトが表出している。トヨタブランドじゃないけれど、アプローチとしてはまったく同じだ。

 ハリアーにしろISにしろ、トヨタが巧いのは、単に他社のコピーではなく、そのエッセンスを用いつつ、より万人にウケる造形にまとめているところだろう。つまり、「魂動デザイン」のクドさのようなものはしっかり取り除かれている。まさに「いいとこ取り」なんである。

 さて、これまた大絶賛の新型車「ヤリスクロス」は、一方で非常にオーソドックスな造形だから、特段すべての車種で「マツダっぽさ」を展開しようということじゃなさそうだ。けれども、それもまたトヨタの巧さのひとつと言えるだろう。「すべてこれで通すぞ」などと力まないのも、「いいとこ取り」の神髄なのである。

(文=すぎもと たかよし/サラリーマン自動車ライター)

すぎもとたかよし/サラリーマン自動車ライター

すぎもとたかよし/サラリーマン自動車ライター

東京都下の某大学に勤務する「サラリーマン自動車ライター」。大学では美術科で日本画を専攻、クルマも最初から興味を持ったのは中身よりもとにかくデザイン。自動車メディアではデザインの記事が少ない、じゃあ自分で書いてしまおうと、いつの間にかライターに。現役サラリーマンとして、ユーザー目線のニュートラルな視点が身上。「デザインは好き嫌いの前に質の問題がある」がモットー。空いた時間は社会人バンドでドラムを叩き、そして美味しい珈琲を探して旅に。愛車は真っ赤ないすゞFFジェミニ・イルムシャー。

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