“はぐらかし”の「ご飯論法」は、安倍政権が抱えていた問題の本質を示す

 この「安倍かるた」を目にしたネット民の間では、「本当にかるたにして販売してほしい」「だいたいの発言をなんとなく覚えていて面白い」などの声が続出。と同時に、「このような発言をする政治家が8年近く日本のトップにいたということは、やはり由々しき問題ではないか」「過去の反省的な意味で、こうした発言を覚えておくことはとても重要だと思う」等々、この「最終版・安倍かるた」が安倍政権が抱えていた問題の本質を端的に表すものではないか……といった声も少なくない。

 安倍前首相や当時の閣僚発言への批判のひとつとして、いわゆる「ご飯論法」が挙げられる。これは、特に安倍前首相の国会答弁でしばしば見られたもので、「朝ご飯を食べましたか?」という質問に対し、「(パンは食べたけれど白米という意味では)ご飯は食べていない」と回答するような“はぐらかし答弁”のことを指す。

 2018年5月、法政大学教授の上西充子氏がTwitter上で、国会答弁で論点のすり替えが多く行われたことに対し、上記の質問例を挙げ批判的に投稿。それがきっかけとなって作られた言葉とされるが、今回の「安倍かるた」などで安倍前首相の発言をあらためて眺めてみるにつけ、安倍前首相の“はぐらかし答弁”の多さを再確認させられる。

 安倍前首相の後を継ぎ、第99代内閣総理大臣となった菅義偉氏。官房長官時代は慎重な回答をすることで知られた菅氏も、今後は国会等で多くの発言をせざるを得ない立場となる。そのとき首相としてどのような答弁を我々国民に見せてくれるのか。「菅かるた」が作られずに済むことを願ってやまない。

(文=編集部)

情報提供はこちら
RANKING
  • ジャーナリズム
  • ビジネス
  • 総合