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たかぎこういち「“イケてる大先輩”が一刀両断」

LVMHとティファニー、世紀の巨額買収から一転、泥沼訴訟合戦…LVMHの“変心”

文=たかぎこういち/タカギ&アソシエイツ代表、東京モード学園講師
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 9月15日付「Forbes JAPAN」の記事によれば、米法律事務所ダイケマのメンバーでM&A(合併・買収)専門の弁護士ウィルヘルム・リーブマンは、「ティファニーがMAE条項に該当するような問題を起こしたとは考えられず、裁判所にLVMHの主張を認めさせることは難しい」との見解を示しているという。また、同「Forbes JAPAN」記事は、米コンサルタント会社ウェスト・モンロー・パートナーズのM&A部門の責任者、ブラッド・ハラーの「160億ドルの値札は高い。LVMHがその価値を認めていないのは明らか」「だが、このブランドと保有する不動産には、大きな価値がある」「買収を断念すればLVMHは機会損失である」という発言を紹介している。

まとめ

 LVMHのティファニー買収は、共通の顧客基盤を持ち多くのシナジーやクロスセリングの機会も生まれると期待された。買収中止の観測が広まった直後の6月9日早朝、ティファニー株は時間外取引で約14%急落。LVMH株もパリ市場で0.8%安をつけた。再編がグローバル規模で進むファッション業界。約2万社といわれる国内ファッション企業も、この大変革の潮流から逃れることはできない。自社をしっかりと再評価して生き延びる道を明確にしなければならない。

(文=たかぎこういち/タカギ&アソシエイツ代表、東京モード学園講師)

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