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ファミマvsローソン、有名店コラボスイーツ徹底食べ比べ…超ハイレベルな戦い、1位は?

文=井澤梓/フリーライター・編集者
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一番おいしいのは……?

 コンビニスイーツに300円も払うのは、なかなか勇気がいる行為です。100円台のスイーツがメインを張るなか、もうひと踏ん張りしたら、素敵なケーキ屋さんのスイーツや、カフェデザートが食べられる価格帯なわけですから。

 でも日々ケーキ屋さんになんて行けないし、なんなら仕事帰りにはもう閉店している。そんな時間までがんばって疲れた自分を癒やしたい、なんて瞬間もあるわけじゃないですか。

 そんなときに私たちを庶民なりの至福の時間に連れて行ってくれる、ワンランク上のコンビニスイーツはやっぱ神。がんばって働いて、買う!

 そしてここでのチョイスは、絶対に失敗したくありません。絶対に負けられない戦いです。

 今回は、ワンランク上のコンビニスイーツ、テンションの上がる有名店コラボシリーズを徹底的に食べ比べてみたいと思います。

ファミリーマート「テリーヌ・ガトーショコラ」(298円/税込み、以下同)

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 まずは、ファミリーマートで販売されている「テリーヌ・ガトーショコラ」です。

 新宿御苑にある、日本一とも名高いガトーショコラの名店「ケンズカフェ」監修の商品です。こちらの素晴らしい点は、本家ケンズカフェのガトーショコラのお値段が、なんと1本3000円というところです。

 3000円のスイーツの類似物を、300円で食べているという高揚感に包まれることができるところが最大のポイントなのです。昨今のコンビニスイーツに、大外れなんてあるまい。さらに、「本物は3000円」というイメージを持って食べると、どう考えても値段以上の味わいを感じられます。確信。

 お得感に目をくらませず、舌でちゃんと味わってみましょう。おお、しっとりとしたなめらかな食感が素晴らしい。小麦粉などでかさ増しされているようなチープさは一切なし。とっても高級感のある味は余韻が長持ちします。口の中がいつまでも幸せなのです。目を閉じるとホテルのラウンジにでもいる気持ちになれます。ケンズカフェの濃厚で混じりけのない、テリーヌショコラが再現されています。本家に見劣りしないクオリティに驚きました。

 唯一、残念なのは、上にホイップされているチョコクリーム。いわゆる“コンビニクオリティクリーム”です。正直なくてもいいかも……。まあ、これがあるほうが“映える”ので許しましょう。素敵なお皿に盛り付けたら、コンビニスイーツなんてバレないクオリティです。急な来客が来ても安心。ただし、急な来客の最寄りのコンビニがファミマかは要確認事項となります。

ローソン「Uchi Cafe×GODIVA テリーヌショコラ」(350円)

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 続いては、ローソンのGODIVAシリーズです。毎年SNSを賑わせる胸熱のGODIVAコラボ。なんとシリーズ累計2800万個以上売れているそうで、今年発売された2種にもワクワクが止まりません。

Uchi Cafe×GODIVA テリーヌショコラ」から頂いてみたいと思います。こちらはフランス産のクーベルチュールチョコレートを使い、低温でじっくりと焼き上げることで、しっとりなめらかな食感に仕上げているそう。

 ハイッ、見て。GODIVAの神々しいロゴが鎮座しているだけでもうひれ伏せますよね。ロゴを見たらパブロフの犬状態で、すでに口が美味しいです。袋を開くと、ベイクされたチョコレートの香りがふわっと広がります。サイズはマカロンくらい。意外と小ぶりですね。さぞかし美味しさがギュッと詰まっているのでしょう。

 スプーンですくっただけで、なめらかさが確信できる手に伝わる感触。しっとりとした食感が舌の上で溶けていき、チョコレートの濃厚な香りが口中に、いや喉の中にすら広がります。美味しさが濃いなぁ。

 こちらもファミマの「テリーヌ・ガトーショコラ」に負けず劣らず高級感のある味です。ズシンと重みがあるので、ひとつでも十分満足できるのですが、やっぱりちょっと小さいかも。4口くらいで終わっちゃうのが悲しい。「テリーヌショコラ」のほうが一回り大きいので、比べるとやや見劣りしてしまいます。これ単体だったら祭りレベルで美味しいのですが、比較するならファミマに軍配か。

ローソン「Uchi Cafe×GODIVA キャラメルショコラロールケーキ」(395円)

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 続いてGODIVAシリーズのもう一種。「Uchi Cafe×GODIVA キャラメルショコラロールケーキ」です。今回、食べ比べた4つのスイーツのなかで最高額ですね。

 チョコレートスポンジと、中はミルクチョコクリーム。ローソンお得意の、クリームたっぷりロールケーキのGODIVA仕様ですね。こちらも真ん中に堂々のGODIVAマーク。やっぱりときめく。期待が高まる。早速、食べてみましょう。

 あれ、うーん……。思ったよりもケーキ生地はパサパサしている。もっとしっとりを期待していたので、やや安っぽい食感です。スーパーに売っている“カサがやたら高いロールケーキ風の何か”に似ている、普通のスポンジ。スポンジのぱさつきは、中のクリームと上に乗ったキャラメルソースではカバーできず、素敵なマリアージュを奏でません。

 でも、このクリームはなかなか美味しいです。サクサクしたクレープ生地が入っているようで、食感に厚みがあります。このタイプのクリームたっぷりロールケーキ、クリームがあまりにも多くて、胸焼けすることがあるのですが、こちらのクリームはいいですね。

 ザクザクと「食べている」感覚になります。このクリームが入っているGODIVAエクレアがあったら、めちゃくちゃ食べたいなと思いました。もはや食レポでもなんでもないですが。

ファミリーマート「アップルコブラー りんご&カスタード」(268円)

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 チョコまみれで幸せを感じつつも、さすがに少々飽きてきたところに最後に登場したのは、アップルパイで有名なグラニースミスが初めて監修した「アップルコブラー りんご&カスタード」です。こちらは現在、関東地方のファミマ限定で販売されているそうです。

 今回初のカップデザート。個人的には、カップデザートよりガツンと存在感のあるケーキ系のスイーツが好きなので、これまでの3品に比べると期待薄体制で実食です。

 りんごのシャリっと感は残しつつ、少し煮詰められたような甘味を増した絶妙な火加減。甘ったるくなくていいですね。国産りんごを使用しているそうです。プリン部分は、カスタードクリームとの間のような滑らかさ。甘すぎず、くどすぎず、量も程よい塩梅です。クランブルはシナモンが効いており、サクサクで食感のアクセントになるし、食べごたえも上げてくれます。

 なによりもグラニースミスのアップルパイの表面が再現されています。ヨーグルトのホイップとカスタードのホイップが添えられており、爽やかさもある。こういうデザートって、のどが焼けるように甘いこともあって胃もたれすることもありますが、これは程よいです。

 すくう部分によって、食感も味も少しずつ変化を楽しめるのも、これまた嬉しいです。ひとつで何度も新鮮な気持ちになれて、おいしさ長持ちですね。

 ただこれ、グラニースミスのアップルパイとはまったく別物。筆者はグラニースミスのアップルパイをそこそこ、各種食べ比べたことがありますが、ザクザクのパイや、これでもかとでかいりんごのインパクトは、こちらのスイーツには感じられません。これはこれで完成された美味しさですが、別モン。むしろグラニースミスでこのデザートを出してほしいくらいの新種の美味しいやつでした。

 対カロリー、対空腹感で、アップルパイをガッツリ食べる勇気が出ない際に、こちらが選べる喜び。満足度が高いにもかかわらず、食後にも美味しくいただける軽さ。また、前出の3種に比べると罪悪感が低めなところも、とっても気に入りました。リピ決定。今回のナンバーワンを贈らせてください。ありがとう。

 今回は4種4様の、有名店コラボスイーツを食べてみました。食べてみて思ったことは、コンビニすげぇ。レベル高い。どれもこれも、「本家の営業妨害なんじゃないの?」って余計な心配をしてしまうほど完成度が高く、驚きました。300円程度でこの美味しさが手に入るって日本は素晴らしい。どれもお値段以上のクオリティだと思います。新型コロナウイルス感染対策もあり、自宅で食事をする回数がずいぶん増えましたが、私たちにはコンビニがあると再認識。コンビニさえあれば食のときめきは維持できます。ワンコイン握りしめてコンビニへGO。
(文=井澤梓/フリーライター・編集者)

井澤梓

井澤梓

株式会社カタル代表。立命館大学卒業後、金融機関を経て、2010年株式会社ビズリーチの新規事業立ち上げに参画。法人営業、MD業務、人材エージェントの新規開拓営業に携わる。その後、企業広報支援やインタビュアーとして独立。スタートアップ企業やBtoB企業の支援を数多く手がけている。

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