
ドリンクやホットスナック、弁当、スイーツに至るまで常に進化し続けるコンビニ食品は、日常にちょっとした楽しみをもたらしてくれているだけでなく、忙しさゆえに自炊ができないビジネスパーソンの食生活を支えている面もあるだろう。
だが、国内に16634店舗(2020年8月31日現在)を展開する業界2位のファミリーマートは、2020年8月度の売上高が前年比91.9%と落ち込んでいる。緊急事態宣言も解除され、人々も徐々に日常を取り戻しつつあるとみられるが、いまだに外出自粛による客数減少の影響は少なくないのかもしれない。
だからというわけではないだろうが、基本的にはハイクオリティなファミマ商品のなかにも、いくつかの買うべきではない商品もある。そこで今回、「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」が、ファミリーマートの“この秋買ってはいけない商品”を5つ選出。あくまで調査班の独断ではあるが、ファミマでのお買い物の参考にしていただければ幸いである。
めっちゃバナナです。/278円(税込、以下同)
昨今、タピオカに続くネクストブレイクドリンクとして注目を浴びているバナナジュース。コンビニ業界にもその波は押し寄せているようで、セブン-イレブンからは人気店「sonna banana」とのコラボ商品「sonnaバナナミルク 190g」(194円)が発売されており、そのあとを追うようにファミマからは「めっちゃバナナです。」が発売された。
「めっちゃバナナです。」は内容量400gと大容量でありながら278円と、比較的リーズナブルな価格なので、一見お得に思える。だが、ひとくち飲んでみると、パサっとしたバナナの繊維が入っていることに気がつく。ゴクッと飲もうとしても、このパサついた果実の繊維が喉ごしを邪魔してしまうのだ。ジュース自体の味は悪くないものの、口に残った繊維を不快に感じる方もいるだろう。
内容量と値段だけを見ればコスパは高いが、全体的なクオリティはセブンの「sonna バナナミルク 190g」に惨敗に思えてならない。
お母さん食堂 豚タン下の七味焼き/298円
“家族の健やかな生活”を思ってつくられたというファミマの「お母さん食堂」シリーズから発売されている、「お母さん食堂 豚タン下の七味焼き」。美味しそうな豚タンの写真がプリントされたパッケージにそそられてこの商品を手に取る人は少なくないだろうが、期待のしすぎは禁物かもしれない。
濃いめでスパイシーさもあるためお酒が進みそうな味となっているが、肉質が安定していないので、咀嚼したときに口の中で容易には噛みきれないような硬い部分と柔らかい部分が混在しており、非常に食べづらいのである。また、肉の表面にはベチョっとした食感の衣のようなものがついており、肉質や食感にあまりこだわらないという人にとっては悪くない商品かもしれないが、賛否両論があることだろう。
お母さん食堂 とろーりたこ焼き/370円
前述の「お母さん食堂 豚タン下の七味焼き」に続いて、同シリーズにラインナップされている「お母さん食堂 とろーりたこ焼き」も、あまりオススメできない商品である。
“買ってはいけない”とする要因は、一口食べてみても、存在を確認できるのは生地と極小のタコのみだという点。原材料に記されているキャベツや生姜は食感が感じられないほどに小さく刻まれており、全体的にもたっとした印象になってしまっているのだ。