杉田水脈、「女性はいくらでも嘘をつく」を自ら体現…批判止まず、辞職を求める署名12万超の画像1
衆議院議員 杉田水脈公式webサイト

 自民党の杉田水脈衆院議員が、女性への性暴力被害をめぐり「女性はいくらでも嘘をつけますから」と発言した問題で、杉田氏への批判や議員辞職を求める声が強まっている。

 報道によると、発言があったとされるのは9月25日に自民党内部で開かれた来年度予算の概算要求に関する会議の場。杉田氏は性暴力被害者の相談事業について、民間委託ではなく警察が積極的に関与するよう主張。「女性はいくらでも嘘をつける。そういう方は多々いた」などと発言したという。

 この報道を受けて、野党各党から杉田氏の辞職を求める声があがっただけでなく、自民党内部からも杉田氏を批判する声や党に厳正な対処を求める意見が出た。一方、杉田氏はブログで「女性蔑視を意図するような発言はいたしておりません」などとして、発言そのものを否定した。

 他方、元衆議院議員でタレントの上西小百合が、「私が心底不思議に思うのは杉田議員が発言を指摘される度に逃げ回ること。維新時代から世間話中にこういう傾向の発言をされていたから、これは揺るぎない彼女の本心なはず。会見でも開いて堂々と説明すればいいのに」と指摘。かつて同じ維新に所属し、杉田氏を知る者としての発言は説得力があるとして、多くの賛同を呼んだ。

「上西の発言で初めてまともなものを聞いた。これは全くその通り」

「驚く程まともなこと言ってますね。本当にあの上西さんですか?」

「今回に限っては、上西氏は至極真っ当なことを宣っている」

 さらに上西は「杉田議員は元々維新で数少ない女性同僚議員だったから出来るだけ贔屓目に見てたけどやっぱり無理。“生産性発言”の時に思いやりの気持ちを教えた稲田朋美議員もがっかりだろうな」ともツイートし、杉田氏の人間性に疑問を投げた。

「杉田氏はかつて、月刊誌『新潮45』(新潮社)に寄稿した『「LGBT」支援の度が過ぎる』とのタイトルの記事のなかで、<『女性の権利を』とか『LGBTの人たちの権利が』とかいうのは、それぞれ『女性の特権』『LGBTの特権』を認めろ!という主張になります>と私見を述べ、女性やLGBTなどへの支援を求める動きを『被害者(弱者)ビジネス』とこき下ろしています。さらに<LGBTは生産性がない>とまで発言し、税金を投入することに反対しています。同様の主張は杉田氏個人のブログでもたびたび展開しているので、社会的弱者を優遇する政策には反対の立場であることは一貫しているといえます」(社会部記者)

 その後、事態を重く見た自民党の下村博文政調会長が30日、杉田氏を党本部に呼び、「発言の真意が正確に伝わるよう、より丁寧な説明が必要だ」と口頭で注意。下村氏によると、杉田氏は「女性に対する暴力対策にしっかり取り組む必要があると考え、持論を述べた。女性蔑視を意図した発言はしていない」と釈明したという。

 それが10月1日、杉田氏はブログで「当時の私の発言を精査致しましたところ、ご指摘の発言があったことを確認しましたので、先のブログの記載を訂正します。事実と違っていたことをお詫びいたします」と、一転して「女性はいくらでもうそをつく」との発言があったことを認めた。そのうえで、「嘘をつくのは性別に限らないことなのに、ご指摘の発言で女性のみが嘘をつくかのような印象を与え、ご不快な思いをさせてしまった方にはお詫び申し上げます」と謝罪した。

 だが、杉田氏に対する批判の声は収まる気配がないどころか、むしろ高まっている。会見を開かず、ブログで謝罪しただけということも理由のひとつだろう。上西は杉田氏の対応を「ブログで一方的に完結させようなんて逃げ以外の何物でもない。議員をまともにする気あるのかな」と厳しく非難。

 また、性暴力撲滅を訴える「フラワーデモ」の主催者らが始めた、杉田氏の議員辞職を求める署名運動も賛同者が増加。2日18時30分現在で、12万8000筆を超えた。

 杉田氏はこれまで、過激な発言が賛否両論を呼びながらも、賛同者の強い支持を基にして活動してきた。だが、皮肉にも「女性はいくらでも嘘をつける」ことを自ら体現してしまった。記者会見を開き、あらためて自身の口で釈明しない限り、批判の渦は収まらないのではないだろうか。

(文=編集部)