
今年の年末をもって活動休止する人気ジャニーズグループ、嵐が8日、ライブイベント「アラフェス 2020 at 国立競技場」を11月3日に配信すると発表した。
当初「アラフェス」は今年5月に開催予定であり、嵐の活動休止前としては最後の大規模なライブになるとみられていたが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて延期となっていた。今回は無観客での開催となり、会場周辺に“音漏れ”を聞くためにファンが集まる事態などを防ぐため、事前収録した映像を配信するという。
コロナ感染拡大を受け、ジャニーズ事務所は年内に予定されていた所属グループの大型コンサートを中止とすることをすでに発表。その一方、ジャニーズはファンのために無観客生配信ライブを開催。今月3、4日にはKis-My-Ft2が東京ドーム公演を開催。4日にはKinKi Kidsの堂本光一とKAT-TUNの上田竜也らが出演する舞台「Endless SHOCK -Eternal-」も配信された。
たとえば「Endless SHOCK」は9月から約1カ月間で30公演行われ、会場の大阪・梅田芸術劇場メインホールは収容人数が2000人ほど。全公演満席だとすると約6万人となるが、今月4日の無観客生配信では1回の公演で視聴者が8万人に上り、話題を呼んでいる。
「キスマイのライブではオープニングで、カメラが来場者の目線で最寄り駅である水道橋駅から会場の東京ドームへ歩く道を追い、目に映る光景や入場時のチケットのもぎりの様子を再現し、臨場感を高める演出などがほどこされていました。それ以外にも、メンバーの宮田俊哉が選んだライブで歌いたい楽曲2曲のなかから、開演直前にファンがアンケートでどちらを歌ってほしいかを投票して決めるという試みが行われたり、アンコールでは東京ドーム横の東京ドームホテルの屋上へ移動してパフォーマンスを披露するなど、ネット生配信ならではの試みが数多くみられました。
さらに演出には、無観客やネット配信ではないとできないような仕掛けも多く、かなり工夫してつくり込まれ、1日目と2日目のセットリストもガラリと変更。インターネット上ではファンの間に大反響を呼んでいます」(ジャニーズに詳しい週刊誌記者)
ビジネス的な旨みも大きい?
また、テレビ局関係者もいう。
「ジャニーズとしてはアリーナなど大規模なものを含めて、年内に開催されるライブの会場をすでに手配してしまっており、もし開催中止となると多額のキャンセル料が発生する。不測の事態に備えて保険には加入しているとは思いますが、コロナは災害などの天変地異には該当しないので、保険が適用されない恐れもあるでしょう。つまり、事務所は収益的には大損害を受けるわけです。