そんななか、苦肉の策として無観客生配信という手段に出たわけですが、これが予想外に反響を呼ぶこととなり、事務所としても手ごたえを感じているようです。まず、数万人単位で観客を入れるライブと比べて、スタッフの人件費などは大幅に抑制できるというメリットがある。また、人気グループのライブとなれば抽選での当選確率は3~4倍ではきかず入手が極めて困難なケースもあり、特に地方ではファンは泣く泣く1年先のライブまで待たなければならないということもザラですが、生配信ならこうしたファンたちを救うこともできます。

 そのため、コロナ禍が明けた後は、通常の観客ありのライブに加えて無観客生配信も織り交ぜたかたちでツアーをやってほしいという期待が、高まっているわけです」

 また、無観客生配信はビジネス的な旨みも大きいと、別のテレビ局関係者はいう。

「たとえば今後、1つのツアーで1回、無観客生配信をやったとして、チケット料金を通常のライブの半額にしたとしても、1回で二桁万人レベルの人が視聴することも期待できます。収益機会も『生配信』『後日、有料配信』『DVD化』と少なくても3回は見込めます。

 これまでネットへの進出が遅れていたジャニーズですが、これを機に自社で動画コンテンツを提供するサービスを強化するなど、一気にネット分野に力を入れてくるでしょう。すでに『ジャニーズネットオンライン』という自社プラットフォームを持っていますが、もしすべてを自前のサービスで提供できるようになれば、Netflixやamazon primeなど他社のプラットフォーマーに払うフィーもなくなるので利益を独占できますし、ジャニーズの力をもってすれば、そうした自社サービスを揃えることは十分に可能でしょう。

 まさに禍を転じて福と為すですが、ジャニーズは無観客生配信という“金のなる木”を手に入れたと業界内ではみられています。もっとも、ジャニーズとしては“無観客ならでは”“名配信ならでは”の迫力ある高いクオリティの演出・映像をつくるために、しっかりとヒトとカネをかけて手を抜かない意気込みのようです」

キンプリの生配信ライブに歓喜の声

 そんなジャニーズで今もっとも勢いに乗るグループ、King & Prince(キンプリ)のコンサート「King & Prince CONCERT TOUR 2020 ~L&~」の生配信が9日に行われ、早くもネット上では以下のようにファンたちの歓喜の声が溢れている。

「こんなにも素晴らしい演出は何故現場で体験出来なかったのだろうと。演出の一つ一つに気持ちが支配されていた凄さ。まさに確信犯。見た人全員を幸せにしてくれた罪。ちゃんと読みが当たって推しの2人が同じ画面に映ることは最高でした!」(以下、原文ママ)

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