朝ドラ『エール』が初TVドラマ…馬具職人を演じる吉原光夫は元劇団四季のミュージカル俳優の画像1
NHK連続テレビ小説『エール』」より

 すぐに召集解除となり、後ろめたさを禁じ得ない古山裕一。映画の主題歌をつくるために訪れた訓練所で予科練習生たちの思いに触れたことで、さらに戦意高揚につながる曲づくりに没頭していった第17週のNHKの連続テレビ小説『エール』。10月5日(月)~9日(金)のストーリーを振り返ろう。

『若鷲の歌』が大ヒットした裕一は慰問へ

 まさかの召集令状に驚く古山一家。ついに自分も戦地に向かうのかと思っていた古山裕一(窪田正孝)に、東都映画の三隅忠人(正名僕蔵)から新しい作曲依頼が来た。海軍航空隊の予科練生が主人公の映画『決戦の大空へ』の主題歌『若鷲の歌』だ。しかし、三隅は裕一に召集がかかっていることを知り、意気消沈して出直すことに。

 一方、豊橋では田ノ上五郎(岡部大)の馬具職人の試験が行われていた。裕一の「好きな曲を思い浮かべれば、自然と心が落ち着く」というアドバイスを実践した五郎は、見事に合格。その場ですぐさま関内梅(森七菜)にプロポーズをして、7年越しに念願の結婚が叶った。

 数日後、三隅はつてをたどって裕一の召集解除を勝ち取り、「国民を鼓舞する作曲に力を入れてほしい」と再び依頼した。裕一の出兵がなくなり妻の古山音(二階堂ふみ)たちは喜ぶが、自分だけ特別扱いされていることが複雑な裕一の手前、素直に喜びを表せずにいた。そして、依頼を引き受けた裕一は予科練生のためにがんばろうと思うあまり、三隅に歌詞の変更や訓練所を見学したいと頼み込むほどストイックになっていた。

 豊橋では、キリスト教監視がますます厳しくなり、集会はしばらく開催しないことになった。そんな状況下でも、梅はこっそりと執筆活動を続けていた。梅が芸術にまっすぐな気持ちで向き合えるのは裕一のアドバイスがあったからだと知ると、五郎は裕一を尊敬する気持ちをますます強くする。

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 訓練所にやってきた裕一は、新たな曲を書くために予科練生たちとともに過ごすが、なかなか曲が思い浮かばなかった。そんな中でひとり佇む青年を見つけ、話を聞いてみた。すると、予科練生だからこその悩みや思いを知ることに。

 翌日、新たに作曲したものを加えた2曲を教官たちの前で披露した。1曲目は高揚感のある明るい曲、2曲目は短調の曲だ。教官たちは1曲目を支持したが、副長の濱名中佐(谷田歩)の計らいで、練習生にも聞かせて意見を聞くことに。2回目の曲発表では、満場一致で2曲目に決定した。

 その頃、古山家を村野鉄男(中村蒼)が訪れていた。音に、国の発表と実際の戦況は大違いで日本は劣勢に立たされており、現地の慰問候補に裕一の名が挙がっていることを伝えるためだった。

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 4カ月後、映画『決戦の大空へ』の封切りとともに『若鷲の歌』も発売され、ともに大ヒットを記録。そんなとき、晴れて結婚した梅と五郎が報告のために上京し、古山家は大喜び。

 しかし、五郎は、自分がつくっている馬具は戦争に使われるものであることが時に心を痛めると吐露。そして、裕一には戦争のための曲をつくってほしくない、人を幸せにする曲をつくってほしいと懇願した。