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「スーパーマリオ3Dコレクション」に賛否両論…実際は遊びやすいナイス“リメイク”だ

文=後藤将之/ライター
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ニンテンドースイッチ「スーパーマリオ 3Dコレクション」(サイト「Amazon」より)

「スーパーマリオ」シリーズは、これまでも任天堂がニューハードを出すたびに過去作の移植やリメイクが行われてきた。特に今回の「スーパーマリオ3Dコレクション」の目玉となるのは、初となるゲームキューブ・Wii時代のタイトル「スーパーマリオ サンシャイン(2002年)」「スーパーマリオ ギャラクシー(2007年)」の収録だろう。同時収録の「スーパーマリオ64」に始まった、「3Dアクションマリオ」初期3作品のカップリングという点も、シリーズの歴史をたどるうえで見逃せないポイントだ。

 だが、この「スーパーマリオ3Dコレクション」、発表された際には「最新ハードに合わせてグラフィックなどをつくり直した“リメイク”になるのでは?」と期待されていたのだが……。フタを開けてみれば、グラフィックはそのまま。結果、ネットでは「この内容で6,480円+税も取るのか!」「いや、中古でもこの3本を揃えればこれぐらいかかる!」と賛否両論が繰り広げられることになった。

操作方法を見直しワイド画面に対応 これで各段にプレイ感覚が変わる?

 NINTENDO 64の「スーパーマリオ64」が発売されたのは1996年(なお実際に「スーパーマリオ3Dコレクション」に収録されているのは、1997年に発売された改良版「スーパーマリオ64振動パック対応バージョン」と思われる)。このカクカクとした「ローポリゴン」の画像が古臭いのは事実。またルイージやヨッシーが使用できたり、ミニゲームが追加されたDS移植版の要素も入っていない。一見、ただの「ベタ移植」に見えてしまう人も多いだろう。

 しかし実際に遊んでみると、Nintendo64やDSよりも格段にプレイしやすいことに気が付くハズ。「スーパーマリオ3Dコレクション」版は、操作方法がより直観的で、方向感覚も見失いにくいのだ。例えば「スーパーマリオ64」では、攻撃とそれ以外の行動に使うボタンを整理。このメリットはボス戦にも効果絶大で、「相手の背後に回り込んで攻撃」の動作が自然にこなせる。このアクションが難しくて、当時苦労した人も多いのではないだろうか?

 ゲームキューブでリリースされていた「スーパーマリオ サンシャイン」も、16:9のワイド画面に対応してブラウン管テレビから視野が広くなり、周囲の状況が的確に把握できる。「~64」のパンチやキックといったアクションから、水鉄砲を使った攻撃というシューティングゲーム要素を取り入れたのが特徴で、こちらもワイド画面の恩恵を十二分に受けることができる。特に難しすぎると評判になった「毒の川下り」や「青コイン集め」は、格段に攻略しやすくなっている印象だ。

過去の名作のリバイバルに 一石を投じる手法になるか

 PS4でも、プレステやPS2時代の人気作が数多くリバイバルされ、その多くがグラフィックを現代のレベルに描き直した「HDリマスター」という手法をとっている。しかし雰囲気が変わってしまったり、ストーリーや展開の一部にまで変更が加えられてしまい、ファンから戸惑いの声が聞かれることもある。

 今回の「スーパーマリオ3Dコレクション」をプレイしてみると、あえて「HDリマスター」にはせず、時代に合わせたアレンジをワイド画面対応にのみ留めたようにも感じる。本作に収録された3本は、3Dポリゴンを使ったスーパーマリオシリーズとして、試行錯誤の時代にあったタイトル。遊び方のスタイルだけでなく、それぞれ独特の雰囲気を持っている。この点を重視したのではないだろうか?

 実際「スーパーマリオ64DS」版では、CGに合わせてキャラクターやストーリー展開を大きく変更し、これに戸惑うファンも多かったと聞く。「スーパーマリオ3Dコレクション」は、今後の名作リバイバルのあり方にも、一石を投じるタイトルとなるかもしれない。

(文=後藤将之/ライター)

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