先月、突然の訃報が伝えられた女優の竹内結子さん。竹内さんの前夫で歌舞伎俳優の中村獅童は公にコメントなどは発表せず、沈黙を貫いているが、獅童は訃報にショックを受けており、竹内さんの現夫で俳優の中林大樹の元で暮らす自身の長男を引き取ることも一時は考えたと、今月13日発売の「女性自身」(光文社)は報じている。
獅童はかねてから大ファンだったという竹内さんと共演した映画『いま、会いにゆきます』(2004年)で出会い交際をスタートさせ、05年に結婚。同年には長男が誕生したが、06年に獅童は酒気帯び運転などの道路交通法違反で書類送検され、さらにその際に助手席には女優の岡本綾が同乗していたことが発覚し、不倫騒動に発展した。
「事件を受け獅童は数カ月の自粛期間に入りましたが、自粛が明けた直後、今度は女優の高岡早紀とのデートが報じられ、再び不倫疑惑が浮上。結局、長男の親権をめぐる夫妻間の対立がたびたび報じられ、08年には離婚が成立しました。こうした過去があるだけに、竹内さんの死去を受け、ネット上では獅童に対して厳しい声が向けられる事態が生じているのです」(週刊誌記者)
その後、竹内さんは19年に中林と再婚し、獅童も15年に一般女性と再婚したが、ベテランの芸能記者はいう。
「竹内さんは獅童と高岡のことだけは、どうしても許せなかったといいます。そのため、業界内では竹内さんと高岡は共演NGだというのは暗黙の了解になっています。
一部では竹内さんが、獅童が長男と面会することを拒絶しているという報道もありましたが、竹内さん了解のもとで、父子は不定期ではあるものの面会を重ねています。婚姻中だったときに獅童からこれ以上ないほどに裏切られ苦しんだにもかかわらず、それでも竹内さんは獅童の気持ちを尊重して、長男と会うことを許していたのです。竹内さんという人間が、どれほど寛容に満ちた人であるかということを物語るエピソードだと思います。
しかし、竹内さんが他界したことで、獅童は過去の償いをすることも、許してもらうことも、和解することもできなりました。自身も大病を経て、今では2児の父親になった獅童が今、どういう気持ちなのか。それは周囲の人たちの想像を超えるものがあると思います」
竹内さんの死去から3週間が経とうとしているが、週刊誌記者はいう。
「警察は自殺だと断定したという報道や、死去直前まで中林ら家族と夕食を共にしていたといった報道もなされていますが、所属事務所からは死因などについては発表されておらず、何もわからない状態が続いています。竹内さんを知る関係者などに聞いた話によると、以前の竹内さんは撮影現場でもたまに感情の起伏が激しくなっているようにみえることもあったといいますが、そういうことは他の女優さんでも珍しいことではないですし、一般人だって誰しもそういう面は持っている。結婚したばかりの夫、長男、そして今年1月に生まれたばかりの次男を残して、なぜ命を絶ったのかというのは、本人しかわかりません」
残された者たちが心に抱えるものは、あまりにも大きいのかもしれない。
(文=編集部)