テスラでは個々人のユーザーから利用状況や渋滞情報を吸い上げ、ビッグデータとして集約し、ソフトウェアのアップデートというかたちでユーザーに還元している。

 このシステムに対して「ユーザーを実験台にしているのではないか」と批判的な意見があがることもあるが、そういった指摘はまだアメリカほどビッグデータが重要視されていない、日本特有のものなのだという。

「数多くのユーザーからデータを集めることで、その信用性が向上していきますし、何よりも車での移動をより快適に、より楽しくできるため、デメリットはひとつもないのではないかと思います。

 ユーザーから集めた情報をソフトウェアにフィードバックすることもそうですが、ユーザーの車の使い方やニーズに対応する技術は、テスラが最も優れているといわれていますね。最近ではユーザーの意見を反映し、ペットを車内に残した際に車内温度を一定に保ち、ユーザーにすぐに車に戻るよう通知する『ドッグモード』という機能を昨年2月に実装しています。

 そうしたほかの自動車メーカーが気づかなかった問題に取り組んで、ソリューションを提示する革新性に魅了された人、未来志向の車に乗りたいという意識がある人に、テスラは選ばれていくのではないでしょうか」(小池氏)

 何をもってして「安全な車」というかは非常に難しい問題だが、世界的な基準で見れば、テスラは信頼できるメーカーだといえるだろう。また、「ドッグモード」のような安全・安心面を考えた機能が実装されたことを思うと、さらに安全性が向上される可能性は高い。今後テスラがどのような進化を遂げていくのか、要注目だ。

(文=佐久間翔大/A4studio)

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