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『スッキリ』、コスプレイヤーの写真を無断使用が物議…「BPO案件」「肖像権侵害」の声も

文=編集部、協力=山岸純/山岸純法律事務所・弁護士
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『スッキリ』、コスプレイヤーの写真を無断使用が物議…「BPO案件」「肖像権侵害」の声もの画像1
『スッキリ』公式サイトより

 10月26日に放送された朝の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)について、ツイッター上で騒動が起きている。

 きっかけは、あるコスプレイヤーが、自分の画像を同番組が無許可で使用していると告発したことによる。

 問題の画像は、先週から始まった「Go To 商店街キャンペーン」を紹介したコーナーで使用された。キャンペーン最初の週末である24、25日に、全国各地の商店街がイベントを行う様子を紹介。そのなかで、広島県福山市でアニメイベントが開催されたことに触れ、あるコスプレイヤーの写真を映した。

 すると、その写真に映っていたというコスプレイヤーが、「いやまじありえんスッキリスタッフから許可も何ももらってないのに勝手に使われとん。ほんまテレビ局しんじられんのんじゃけど、現地でテレビ映るのダメですって全部断ったのになんでなん」とツイート。

 フォロワーたちも、「肖像権の侵害ではないか」「無許可で使用するとかあり得ない」など、『スッキリ』を非難する声を続々と上げた。なかには、「BPO案件でしょ。申立てするべき」「肖像権侵害で訴えたほうがいい」など、厳しく追及すべきと進言する人もいる。

 今回のようにテレビで勝手に画像を使用された場合、法律上はどのような問題があるのだろうか。山岸純法律事務所の山岸純弁護士は、次のように解説する。

「たとえば、天気予報で『現在の町の様子』などのシーンにたまたま映り込んでしまったような場合(テレビ業界でいう“みきり”)は、権利がどうのこうの騒ぐものではありませんが、ある特定の人を狙って映したような場合、肖像権の問題が生じます。

 一般的な肖像権の話ではなく、自らの衣装、姿、ポーズなどに価値を見いだしている人たち(コスプレイヤーのようにカネをかけて『見てくれ』を創作する人たちも含む)の場合、『どの場面において誰に見てもらうか』『誰に撮影させるか』について、自身の衣装、姿、ポーズの写真・映像等を、一定程度、コントロールしたいという考えがあります。

 肖像権の一種でしょうが、ある程度の有名な方であれば、場合によっては『商業的な価値』があるかもしれません。このような状況では、禁止したにもかかわらず勝手にテレビで放映されるとなれば、肖像権侵害が発生します。

 また、単なる“ど素人のコスプレ好きの人”であっても、やはり自らの衣装、姿、ポーズなど『どの場面において誰に見てもらうか』をコントロールしたい気持ちがありますので、この点ではプライバシー侵害という問題も生じます。やはり、『テレビで使用しないで』と言われたなら、そのシーンをカットするべきでしょう」

 まだ日本テレビ側から公的な見解は出されていないが、どのような経緯で番組で使用するに至ったのか、説明が待たれる。

(文=編集部、協力=山岸純/山岸純法律事務所・弁護士)

『スッキリ』、コスプレイヤーの写真を無断使用が物議…「BPO案件」「肖像権侵害」の声もの画像2

●山岸純/山岸純法律事務所・弁護士

時事ネタや芸能ニュースを、法律という観点からわかりやすく解説することを目指し、日々研鑽を重ね、各種メディアで活躍している。芸能などのニュースに関して、テレビやラジオなど各種メディアに多数出演。また、企業向け労務問題、民泊ビジネス、PTA関連問題など、注目度の高いセミナーにて講師を務める。労務関連の書籍では、寄せられる質問に対する回答・解説を定期的に行っている。現在、神谷町にオフィスを構え、企業法務、交通事故問題、離婚、相続、刑事弁護など幅広い分野を扱い、特に訴訟等の紛争業務にて培った経験をさまざまな方面で活かしている。

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