なぜ業績好調のプラコーは、謎の企業グループから乗っ取られそうになっているのか?の画像1
プラコーのHPより

 東証ジャスダック上場のプラスチック成形機・リサイクル装置製造販売のプラコー(埼玉県さいたま市、社長・黒澤秀男)が“乗っ取り危機”に瀕している。筆頭株主の有限会社「フクジュコーポレーション」が7月、現経営陣を一掃するための臨時株主総会を招集請求。さいたま地裁は9月、これを許可し、今週末にも臨総が開催される見込みだ。

 プラコーとフクジュコーポレーションの紛争は激化している。プラコーは2015年に現社長が就任して以降、過去最高の純利益額、配当を行っており、経営は堅調に推移していると主張。フクジュ側は株主提案に賛同する株主へ配布するクオカードを2000円から3000円に値上げして、文字通り賛成票の「買い占め」を強化している。

 フクジュは4年前にも同様の株主提案をしており、元日本興業銀行常務の玉置修一郎氏や元警視庁公安第一課長の南隆氏、元東京地検特捜部長の石川達紘氏といった面々を推薦したものの、否決された。

 それから4年。今度は新たに「和円商事」なる会社と連携して、経営権の取得を目論んでいる。和円商事は、株式市場、特に新興企業や「ハコ企業」と呼ばれる案件を得意とする金融業者の間で知られた存在。ジオネクストやクレアホールディングスなどの大株主として登場していたが、近年は“乗っ取り”系の投資行動に出ていた。

 昨年、ジャスダック上場「五洋インテックス」の経営陣が、仕手筋「誠備グループ」と関係のある筋から社長解任請求を受け、一部メディアで「仕手筋による乗っ取り」と騒がれた。この事案で、乗っ取り側の背景にいたのが和円商事である。五洋インテックスに対しては和円商事名義で大量保有報告書は提出されていないものの、シンガポール法人などを使い名義を分散させ、乗っ取り側をバックアップしていた。

 このときは和円商事らが勝利し、五洋インテックスの経営陣は一掃された。その後はといえば、業績は悪化し、資金繰りが厳しく増資や外部からの借入に頼るような状況。株価も旧経営陣がいた頃の1000円台から、200円台に落ちている。今年3月には、和円商事は別のビークルを通じ、東証2部上場「北日本紡績」に株主提案を行い、まんまと経営権を取得した。

 プラコーにおいても、表向き、株主提案をしているのはフクジュだが、実際に会社側に役員を送り込んでいるのは和円商事だという。関係者によると、和円商事は五洋インテックスで利用したシンガポール法人や、別名義の投資事業組合を通じて10%超を実質保有していることになるという。

RANKING
  • 企業・業界
  • ビジネス
  • 総合