西武ライオンズ、不祥事連発は球団の甘さが原因?相内誠、たび重なる問題行動の末に引退の画像1
相内誠(埼玉西武ライオンズHPより)

 埼玉西武ライオンズの相内誠が今季限りで現役を引退すると発表した。相内は球団から戦力外通告を受け、「今後については、野球は引退し、また新たな道を歩んでいきたいと思います」とコメント。他球団への移籍を模索することなく、引退の道を選んだ。

 格闘家に転身するとの報道もあるが、渡辺久信GMは「格闘技はいろんな選択肢があるなかで一番下の選択肢と言ってました。本人はこの体では無理ですと(言っていた)」と述べ、否定的な見解を示した。

 相内自身は、自身のインスタグラムでユーザーから格闘家に興味を持ったきっかけを聞かれると、「人殴って勝ったら褒められるんでしょ? 普通に考えて魅力ヤバくない?」と語り、少なからず興味を持っている様子を示唆。格闘界からも、「極めて高い身体能力を持つだけに、格闘家としても一定の結果を残せるだろう」との声があがっている。

 相内は千葉国際高校(現:翔凜高等学校)時代、“房総のダルビッシュ”の異名を取るほど高い潜在能力を示し、2012年にドラフト2位で西武へ入団。将来のエース候補として活躍が期待された。だが、1軍での通算試合数は21試合未勝利、防御率は10.05と振るわず、今季は1軍未登板だった。

 野球で名を残せなかった一方、たびたびプライベートでは不祥事を起こした。12年の仮契約後には無免許運転を起こし、予定していた入団が延期になった。14年には未成年飲酒・喫煙が発覚した。今年3月には、新型コロナウイルスの感染拡大で世間が自粛するなか、チームの主力である金子侑司らと合コンを行っていたことが報じられ、批判が殺到した。

 その後も、球団が「自宅待機」「不要不急の外出禁止」を定めていた4月に、後輩の佐藤龍世と共に千葉県のゴルフ場へ外出していたことが発覚。さらに、相内の指示によって佐藤が法定速度を大幅に超過して首都高を走行していたことが判明し、2人は無期限対外試合出場禁止・ユニフォーム着用禁止の処分を受けた、ちなみに、佐藤は懲役3月、執行猶予2年の判決を受けた。

 8年間未勝利、たびかさなる不祥事などもあり、球団は相内を来季の戦力構想から外し、契約を更新しないことにした。

 ところで西武は今季、相内のみならず不祥事が相次いでいる。先に挙げた金子のコロナ禍での合コン、佐藤の速度超過に始まり、11月1日には平尾博司・2軍打撃コーチが選手の私物を窃取したとして解雇された。

「西武は、1992年まで故根本陸夫さんが管理部長を務めていた頃は、2軍選手の生活などに厳しい規律を課していましたが、それ以降は緩くなったといわれています。実際、清原和博さんは根本さんが西武を去ってから私生活を注意する人がいなくなり、荒れていったと指摘されています。もちろん西武は、法令順守など選手に指導はしていますが、(福岡ソフトバンク)ホークスなどと比べて、管理は甘いようです。

 プロ野球界では、西武、巨人(読売ジャイアンツ)、阪神(タイガース)は、選手に対して甘いという声が多いです。実際、その3球団は不祥事が多いですよね。人気球団であるがゆえの驕りのようなものでしょうか。相内についても、潜在能力の高さを買っている人は少なくないので、ほかの球団で育成を受けていたら、違った野球人生だったかもしれません」(スポーツ紙記者)

 西武は今年、優勝を逃し、現在はクライマックスシリーズ進出をかけて千葉ロッテマリーンズと激しい争いを繰り広げている。不祥事続出の汚名をそそぐ明るい話題を提供できるだろうか。

(文=編集部)

関連記事