1枚10万円の商品も…マスク、重要なファッションアイテム化、200種類並ぶ専門店登場の画像1
マスクドットコムのツイッターより

 アニメ映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が10月16日の公開から2週間で観客動員数798万3442人、興行収入107億円に達した。新型コロナウイルス感染拡大以降、不振が続いた映画界に、久々に明るい話題がもたらされた。

 西村康稔経済再生担当相は10月20日、『鬼滅の刃』が記録的大ヒットとなっていることを受け、「映画館ではクラスター(感染者集団)などは発生していない。マスク等の対策をして楽しんでください」と自身のツイッターに書き込んだ。観客は『鬼滅の刃』のキャラクターの模様をあしらったマスクをつけて映画を劇場で楽しんでいた。『鬼滅の刃』は主人公、竈門炭治郎が鬼になってしまった妹の禰豆子を救うため、刀で鬼を倒し成長する物語。市松模様の炭治郎マスクが人気だという。

イヤーカフの売上高が1年前に比べ10倍に

 新型コロナウイルスで大打撃を受けた百貨店業界の新しい潮流が、顔周り消費の劇的な変化である。主役だった化粧品が落ち込む一方で、マスクと関連商品が盛んに動く。

 マスク生活の常態化に伴い、女性の間にある悩みが増えた。マスクをすると長いピアスは邪魔になる。このためイヤーカフが爆発的に売れた。イヤーカフとは耳の中心に引っかけて手軽におしゃれが楽しめるアクセサリー。ピアスのように耳に穴を開ける必要はなく、イヤリングのように耳たぶを挟まなくても良いので痛くない。

 イヤリングだとマスクを外すときにひもに絡まったり引っかかったりするが、イヤーカフは影響がない。人気ドラマ『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)で主人公がイヤーカフを着けていたことで販売増に拍車がかかった、との分析がある。

 新宿高島屋ではイヤーカフの売り上げが1年前に比べ10倍に増えた。ピアスは40%近いマイナスだった。百貨店業界は新型コロナの影響で極端に売上高が落ち込んだが、10倍増のイヤーカフを起爆剤に集客力を高め、復活につなげたいところだろう。

1枚10万円のファッションマスクも登場

 コロナウイルスの感染拡大でマスクが顔アイテムの主役に躍り出た。極度の品不足で1枚10円程度の不織布マスクが、瞬間風速で1枚400~500円の超高値をつけたことも記憶に新しい。今では暴落して10円未満も珍しくない。

 イオン系アパレルのコックスは9月8日、ファッションマスク専門店「Mask.com(マスクドットコム)」をJR東京駅に直結する八重洲地下街にオープンした。多様なデザインと機能のマスクを約200種類並べた。品揃えは日本最大級という。販売するマスクの約3割がコックスのオリジナル商品になっている。多くの商品でサンプルを展示しており、商品を触ったり、比較したりしながら購入できる。

 1枚10万円のマスクも登場した。スワロフスキーのガラスの粒を職人が手作業で付け、星などの形になっている。生地は綿で色は黒と白を用意した。スワロフスキーはオーストリアを代表するクリスタル・ガラスブランド。ヴェルサイユ宮殿やオペラ劇場のシャンデリアなどを手がけた。クリスチャンディオールとのコラボをはじめ有名ブランドのタイアップ製品を出している。

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