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吉澤恵理「薬剤師の視点で社会を斬る」

その手首や指の痛み、実はリウマチかも…見過ごすと取り返しがつかないことになる

文=吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト
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リウマチを疑うべき症状

「患者さん自身がリウマチかどうかを判断するのは難しいとは思いますが、目安になる症状があります。1週間以上の痛みが続く、腫れがある、腫れを押すと凹む感じがあるといった症状です。リウマチの場合は、痛みだけということは珍しく、ぶつけた覚えはないのに腫れているといった場合は、リウマチを疑うってもいいと思います」(同)

 また、リウマチというと、手の痛みをイメージしがちだが、必ずしも手の痛みだけではない。

「リウマチは手だけではなく足にも出ます。リウマチの9割の方は、足の指の付け根の関節『MTP関節』に腫れや痛みが出ますが、足の指は痛みに鈍感なので自覚に乏しく、見逃しが多い傾向にあります」(同)

 足の指が痛い、足の裏が痛い……、そんな症状が続く方は、ぜひ靴下を脱いで、普段目にすることが少ない足の指が腫れていないか確認してほしい。

「早期の治療により関節機能を保ち、QOL(生活の質)の低下を防ぐことができます」(同)

コロナ禍のリウマチ治療

 長引くコロナ禍で、医療機関の受診を控える傾向にもるが、リウマチ治療中であれば、しっかりと受診し、治療を継続してほしいという。

「患者さんに対して1番にお願いするのが、『ちゃんと治療を継続してください』ということなんですが、それは、リウマチは症状が酷くなってしまうと仕事や家事ができなくなってしまうことがあるからです。さらに悪化してからでは、元に戻すことができないので、早い段階で気づいて治療を継続することが健康のためにも経済面にも有益だと思います」(同)

 コロナ禍で基礎疾患が重症化リスクになると懸念する患者もいるが、その点も問題ないという。

「これまでの報告では、リウマチはコロナの重症化リスクになるという報告はありません。むしろ、コロナ感染によるサイトカインストームを、リウマチの治療薬アクテムラ(トシリズマブ)やステロイドが改善した可能性が報告されており、リウマチの患者さんに薬の供給が滞ることがないようにしてほしいと思います」(同)

 佐藤医師の目標は、リウマチの早期発見から治療継続が容易になるよう、また患者がアクセスしやすいように、2040年までに全国100医院をつくることだという。リウマチ患者のために、佐藤医師のような地域に根差した専門医が増えることを願う。
(文=吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト)

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吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト
1969年12月25日福島県生まれ。1992年東北薬科大学卒業。薬物乱用防止の啓蒙活動、心の問題などにも取り組み、コラム執筆のほか、講演、セミナーなども行っている。

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