
「文春オンライン」は10日、タレントの山下智久がすでにジャニーズ事務所を退所していたと報じた。山下といえば、8月に女子高生との飲酒とホテルでの宿泊が発覚し、事務所から活動自粛処分を受けていた。
「業界内では、山下の来年3月での事務所退所は既定路線だったものの、いったん活動再開というかたちをとった後に退所という流れになるとみられていたため、このタイミングでの退所は想定外でした。
山下が退所を強行した背景には、やはり今回の不祥事をめぐる事務所の対応が影響している。事務所サイドは当初、山下に対して“処分はしない”と伝えていたものの、世間から批判が強まったことを受け、一転して処分することに。しかも酒席に同席していた亀梨和也はただの厳重注意処分で済み、処分の差が歴然。これで山下は事務所への信用を完全に失ったのです」(テレビ局関係者)
さらに事務所と山下の間には、解消しがたい溝があったという。
「国内での活動休止処分によって、海外の仕事のオーディションまで受けられないのは、おかしいというスタンスの山下と、国内・海外関係なくすべての仕事はNGという考えの事務所はまったく相いれず。さらに、“ジャニーズの後ろ盾がないのに、どうしようもないじゃないか”という事務所に対し、山下は“海外ではそんなことは関係ない”という姿勢。もはや両者の相互不信は決定的となり、山下が一方的に退所を進めようとしたわけです。
ただ、事務所としては年内いっぱいで活動休止に入る嵐の問題もあり、山下までも年内で事務所を去るという事態は、事務所内外への対面を保つためにも、どうしても避けたい。そこで事務所は、退所後もたとえば業務提携みたいなかたちを取るなどして、山下が仕事をやりやすいように便宜を図る考えまで示したという話も漏れ聞こえてきます。
それでも、もう国内の活動には未練がない山下は、事務所が勝手に決めた処分のせいで海外での活動の機会まで奪われるのは納得がいかないということで、退所を強行してしまったわけです。山下クラスのタレントの退所を事務所が発表せず“後バレ”してしまうというのも異常な事態ですが、大手有力事務所から一方的に退所を強行するというのも前代未聞ですよ」(芸能事務所関係者)
また、テレビ局関係者はいう。
「さすがに今回ばかりはジャニーズ経営陣も困惑していると思いますよ。退所を発表しなかったというよりは、できなかったというほうが正しいのかもしれません。もっとも、これで山下が今後、国内で芸能活動を続ける道は完全に断たれたといえるでしょう」
今後、山下が海外でどんな活躍を見せるのか、見守っていきたい。
(文=編集部)