
山下智久がジャニーズ事務所を退所していたことが発表され、波紋を呼んでいる。
11月10日、ジャニーズ事務所は公式サイトで山下が10月31日付で契約解除となったことを報告した。山下は8月に未成年女性との飲酒およびホテルでの宿泊が報じられ、活動自粛処分を受けていたため、自粛期間中に退所するという異例の事態となった。また、先に「文春オンライン」が山下の退所について報じたことで、事務所の発表は事後報告になった点もファンを失望させている。
ジャニーズ事務所の発表によると、退所の理由について、山下から「本格的に活動の拠点を海外に移したい意向であること、また現在オファーがある海外作品に参加するため」と告げられ、「双方合意の上で契約を終了する」に至ったという。しかし、前述のような背景があるため、モヤモヤしているファンも多いようだ。ネット上には、以下のような声が上がっている。
「山Pほどのタレントが退所したのに事後報告ってお粗末すぎない?」
「山P退所はツラい……亀と山Pはもう見られないのかな」
「これからも応援したいけど、とりあえずショック」
「退所の経緯がダサすぎて残念」
「結局、スキャンダルについては全部ウヤムヤになってない?」
「アイドルとしてはいいけど、演技力とか考えると海外で通用するのか疑問」
一部報道によると、自粛期間中にハリウッドから映画の出演オファーが届いたことが、退所の直接的な原因になったという。年内いっぱいの活動自粛を予定していたため、事務所に所属していると撮影に間に合わなくなる。そこで、山下は事務所に契約満了を申し出て、満了日を前倒しする形で双方が合意したようだ。
いずれにしても、看板アイドルのひとりとして活躍してきた山下の退所はジャニーズ事務所にとっても予想外の出来事だったのかもしれない。2019年7月に創業者のジャニー喜多川社長が亡くなった後、ジャニーズ事務所は離脱者が続出している。19年には錦戸亮、20年に入ってからは中居正広、手越祐也がすでに退所しており、少年隊の植草克秀と錦織一清は年内での退所が決まっている。さらに、21年3月にはTOKIOの長瀬智也もジャニーズを去るなど、ビッグネームの離脱が相次いでいるのだ。また、今や国民的グループに成長した嵐が年内で活動を休止するなど、“ジャニーズ帝国”は失速が免れない。
ジャニー氏の死後、事務所の求心力低下が懸念されていたが、まさにそれを裏付けるような形となっている。やはり、ジャニー氏のカリスマ性が多くのタレントをひきつけていたのだろうか。
「ジャニーさんをめぐるエピソードは枚挙に暇がありませんが、実は最も力を入れていたのは歌でも踊りでもなく、トークだったといいます。V6の井ノ原快彦は、公演などでMCについて一番ダメ出しをされ、『作家さん入れてあげようか?』と言われるのが屈辱だったと明かしています。しかし、そこで鍛えられ、『あさイチ』(NHK)でキャスターを8年も務める存在になりました。その他にも、中居、国分太一、櫻井翔など、MCやキャスター業に進出しているジャニタレは多いですが、これもジャニーさんの慧眼の賜物なのかもしれませんね」(芸能ライター)