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丸谷健太「だからゲームがやめられない」

「スーパーマリオブラザーズ35」が白熱して仕方ない…35人対戦バトルロイヤル!

文=丸谷健太/ライター

(おそらく)世界で最も知名度の高いテレビゲーム、『スーパーマリオブラザーズ』がシリーズ35周年の節目に装いも新たに復活! ここ数年で一大ジャンルとなったバトルロイヤルゲームのエッセンスを取り入れた『スーパーマリオブラザーズ 35』として、現在Nintendo Switch Online専用タイトルとして、無料配信中だ。今回はそんな35人のマリオ=プレイヤーたちがしのぎを削る、新しい『スーパーマリオブラザーズ』の世界を紹介したい。

1985年のコースと2020年のゲームシステムが融合して生まれた新しい『スーパーマリオ』

 本作『スーパーマリオブラザーズ 35』は、35人のプレイヤーが同時に初代『スーパーマリオブラザーズ』をスタート、最後のひとりになるまでを競うゲーム。パッと見のゲーム画面、ダッシュやジャンプといったアクションを駆使してマリオを操作する感覚などはファミコン時代の『スーパーマリオブラザーズ』とほぼ同じで、当時を知っている人なら一瞬でなじめるほど。しかしゲームシステムには白熱した対戦ゲームとして成立させるために用意された要素が多数盛り込まれているのが特徴になっている。

「スーパーマリオブラザーズ35」が白熱して仕方ない…35人対戦バトルロイヤル!の画像1
『スーパーマリオブラザーズ 35』の基本的なゲーム画面。中央に自分がプレイしている様子が表示され、周囲にはほかの34人のプレイヤーの状況が表示される

 まず、各コースの構成(パワーアップアイテムやコインが置かれている場所、どこに穴があって落ちたら死ぬのかなど)は初代『スーパーマリオブラザーズ』が踏襲されているが、どのコースが登場するかは35人の参加者の投票によって決まるため、コースを攻略する順序はほぼ毎回ランダムで決定される。

 そしてそれ以上にインパクトがあるのが、プレイが進行していくことで画面に出現する敵、クリボーやノコノコなどが画面を埋め尽くす勢いで増えていくことだ。これは本作では各プレイヤーが倒した敵は、別のプレイヤーのコースに送り込まれるというルールが設定されているため。そのため本作ではただコースを進んで生き残るだけでなく、自分のコースに送り込まれた敵を返り討ちにして他のプレイヤーのもとにも敵を出現させる、“おくりあいバトル” を制することが重要になってくる。

 ゲームの操作やルールは誰が触っても一瞬でわかるレベルでシンプルにまとめられているが、実際にプレイしてみると、これまでにない『スーパーマリオ』を遊んでいるような感覚が味わえる……遊びやすさと新鮮さが融合されていて楽しくプレイできるのが、本作が持つ、まず大きな魅力だ。

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コースそのものの構成は初代『スーパーマリオブラザーズ』と同じ。しかし敵を倒すことで残り時間が増えたり、コインを集めることでアイテムルーレットが回せるなど、バトルロイヤルを盛り上げるためのしかけが施されている
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ほかの『スーパーマリオ』シリーズではお目にかかることがないような、多数の敵キャラクターが同時に出現するのも見どころのひとつ
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自分が倒した敵をどのプレイヤーに送るかは、画面上の作戦を切り替えることである程度コントロールできる

上達を目指すための練習、観戦も意外と楽しい

 操作がシンプルでルールも理解しやすくまとまっているため、楽しむためのハードルは低いといえる本作。しかし勝負に勝つ、つまり最後のひとりになるまで生き抜くことが簡単かというと、そこはアクションゲームの腕がダイレクトに反映される実力勝負の世界。いまの時代に改めてプレイしてみると、意外にシビア(穴に落ちての一発ミスを防ぐ手段がない)な初代『スーパーマリオブラザーズ』のコースを普通にクリアーできる実力と、本作ならではのセオリーを理解する必要がある。

 そこで助けになるのが、ひとりでプレイできる“コースれんしゅう”と、35人バトルに脱落した後に選べる“観戦”だ。

 まずコースれんしゅうモードだが、ここでは一度35人バトルでクリアーしたコースを、他のプレイヤーから妨害が一切入らない状態でプレイすることが可能。そのため穴に落ちてミスしやすい危険なポイントや、ショートカットに使える土管やツタの生えてくる位置などを調べられる。また、ファミコン全盛期を通ってきた筆者のようなオールドゲーマーとしては、普通の『スーパーマリオブラザーズ』を遊ぶゲームモードとして利用しても楽しめるはずだ。

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残り時間や敵の大群に気を取られることなく、じっくり好きなコースを回れるコースれんしゅうモード

 また、より本作に適した実戦的な知識、テクニックを知りたい場合は、35人バトルで脱落した際にすぐ再戦を選ぶのではなく、生き残った他のプレイヤーを観戦してみるのも悪くない。35人バトルで最後の2、3人まで残るプレイヤーは、当たり前といえば当たり前だが、本作をプレイするのがうまい。上級者が高速で次々とコースをクリアーしていく光景はなかなか見ごたえがあるうえに、運がよければひとりでコースれんしゅうモードをプレイしているだけでは見つけづらいショートカット方法を知ることもできる。本作にハマってより上を目指したいと思ったら、時には試合を見る側に回ってみるのもオススメだ。

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バトルロイヤルというジャンルの性質上、安定して1位を取ることは難しい。しかしゲームに慣れる&上級者のプレイを見て知識を得れば、緊張感が増す、残り数人での戦いを味わうことはできるはず

 懐かしのタイトルに最近のトレンド、バトルロイヤル要素をただ足しただけではなく、深く楽しめるよう絶妙な味付けがなされている『スーパーマリオブラザーズ 35』。配信開始から1カ月が経った現在も多くのNintendo Switchユーザーがプレイしているようで、早朝から深夜まで、24時間どのタイミングでゲームを始めても即座にマッチングが成立する盛況ぶりである。ファミコン時代の『スーパーマリオブラザーズ』シリーズを知る人はもちろん、気軽に短時間で楽しめるアクションゲーム、対戦ゲームを探している人にもオススメしたい1本だ。

(文=丸谷健太/ライター)

ゲーム名:SUPER MARIO BROS. 35(スーパーマリオブラザーズ 35)

メーカー:任天堂

対応機種:Nintendo Switch

ジャンル:アクション

発売日:2020年10月1日

価格:無料(Nintendo Switch Online加入者限定、2021年3月31日までプレイ可能)

『SUPER MARIO BROS. 35』公式サイト

丸谷健太/ライター

丸谷健太/ライター

ゲームライター

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