就職率90%超…変貌する女子大、人気復活の理由 就職に強い女子大3選の画像1
昭和女子大学(「Wikipedia」より/あばさー)

 受験生たちが志望大学を固める秋頃には毎年、大学入試の予想難易度ランキングや就職率ランキングが話題になるが、そのなかでも女子大は特殊な存在感を放っている。

 女子大は昨今、人気が低迷し時代遅れだといわれているイメージもあるが、2019年卒の学生の平均実就職率を見ると、女子大は91.7%となっており、大学全体の88.9%という数字を上回っている。リーマンショック後の10年、11年も女子大の平均実就職率は大学全体を上回っており、その高い就職率は“MARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)並み”といわれることも。

 競争率が低い割に依然として高い就職率を誇る女子大は、実は超穴場なのではないだろうか。そこで、今年3月に都内の私立女子大を卒業した筆者が、『大学の学科図鑑』(SBクリエイティブ)や『キレイゴトぬきの就活論』(新潮新書)を著書に持つ大学ジャーナリスト・石渡嶺司氏に、昨今の女子大事情について聞いた。

女子大がここ5年ほどで人気回復基調の理由

 最初に、女子大の人気が低迷しているというイメージについて石渡氏について聞いてみた。

「女子大の人気が落ちていたのは5〜10年ほど前のこと。女子大には何十年も前から事務職などの一般職での求人が多く来ることから就職に強く、女子大を卒業した学生は一般職で5年ほど働いた後、専業主婦になるというのがお決まりの流れでした。

 しかし、ここ10年ほどで、総合職でもプライベートと仕事の両立や、ライフステージに合わせた働き方ができる環境を整えた企業が増えてきました。さらに、妻を専業主婦にできるほどの収入を持つ男性も少なくなってきたため、男性の収入に依存する専業主婦はリスクが高いと認識されるようになったんです。

 そんな時代の流れから、女子大を卒業して一般職に就職するよりも、共学から総合職として長く働ける企業に就職したほうが、よっぽどメリットがあるじゃないかと考える人が増え、女子大の人気は落ちていったんです」(石渡氏)

 しかし、人気が低迷していたのも5年ほど前までで、現在都内の女子大は人気を盛り返しつつあるのだという。

「女子大がここ数年で人気を取り戻している理由は主に2つあります。ひとつは大学の入学定員が厳格化されたことによって、受験競争が激しくなったこと。これまで、大学では入学辞退者が出ることを見越して定員よりも多めに合格者を出しており、その結果、定員を超える数の学生が入学しても良しとされていました。

 しかし、2016年から入学定員がかなり厳しく見られるようになったことで、都内私立大学全体の入学難易度がグっと上がったんです。女子大も例外ではなく、全体的に入学が難しくなっているのですが、早慶上智やMARCHなどの有名大学よりはまだ入学しやすい。これが昨今の人気回復につながったと思われます。

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