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林裕之&林葉子「少油生活のススメ」

糖質制限で痩せるか痩せないかは遺伝子で決まる?かえって体重増加や健康被害のリスクも

文=林裕之/植物油研究家
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 加えて、「タンパク質リスクがやや高く、十分にタンパク質を摂取しなければ、筋肉不足による肥満になりやすい遺伝的体質」でもあったのです。

 まとめると、私のダイエットに糖質制限は意味がなく、減らすなら脂質で、加えてタンパク質を十分摂らないと肥満になりやすいという、割とやっかいな体質だと判明したのです。

 しかし、糖質制限中は主食代わりに肉類や玉子、チーズなどタンパク質も多いが脂質も多い食べ物を増やしてしたので、続けていたら体質に合わない脂質の過剰摂取によって体重はかえって増加し、健康も害していたかもしれません。

 そうならなかったのは、本連載の主旨である悪い油(サラダ油やマヨネーズ、また、それらを使った揚げ物やスナック菓子など)を避ける食生活が身についていたため、摂取した脂質の総量が少なめに抑えられていたからだと思います。偶然とはいえ、不幸中の幸いです。

糖質制限で痩せるか痩せないかは遺伝子で決まる?かえって体重増加や健康被害のリスクもの画像2
マヨネーズは低糖質だが、避けるべき油が使われている(『「隠れ油」という大問題-病気になる油、治す油』Kindle版) 

ダイエットの基本は自分の体質を知ること

 インターネット上やテレビ、雑誌でダイエット関連の情報が絶えることはありません。糖質制限ひとつを取ってみても、勧める情報もあれば否定する情報もあり、迷うばかりです。最近では、医師や著名人の「最高」「最強」「究極」を冠にした食事法の書籍が相次いで出版されるなど、ますます情報に振り回され、どれが正しいのか判断できない状況です。

 しかし、今回の体験で自分の遺伝的体質を知り、それに即した方法でなければ効果は期待できないことを知りました。自分の遺伝的体質を知ることで無駄な情報に惑わされずに済みますし、健康を損なうリスク回避にもつながります。

 もちろん、遺伝的体質がダイエットのすべてではありませんが、遺伝的体質は一生変わらないので、知っていて損はありません。遺伝子検査のサービスも増えています。

 体重を減らす王道は、健康を損なわない範囲で過剰な摂取カロリーを減らし、適度な運動で消費カロリーを増やすことに尽きるわけですが、過剰なカロリーをどの栄養素から減らすかがポイントで、それを把握しておくことが重要なのです。体質に合わない方法は健康を損ねることになり、本末転倒です。

 ダイエットの実践のみならず、情報の選別や日頃の健康に役立てるためにも、自分の遺伝的体質を調べることは有意義であると実感しました。
(文=林裕之/植物油研究家)

*筆者の受けた遺伝子検査はヘルスケアラボの「遺伝子博士」ですが、ほかにも検査を実施しているところはあるので、興味のある方は「遺伝子検査」で検索してください。

●林 裕之 1956年 東京生まれ(植物油研究家)/林 葉子 1954年 東京生まれ(知食料理研究家)
娘のアトピー再発をきっかけに植物油の害を知る。あまり知られていない植物油の正しい情報を知ってもらうべく、「油を変えて美味しく体質改善」をテーマに、レシピ本や料理教室、ブログなどの活動を夫婦で展開中。著書に『「DE-OIL」でキレイになる』(MIDI)、『体に良い油で作る絶品料理 (1)からだがよろこぶ!賢脳・健康レシピ』『体に良い油で作る絶品料理 (2)あたまがよろこぶ!賢脳・健康レシピ』(ともにダイナミックセラーズ出版)などがある。最新刊は『その病気、その疲労、「隠れ油」が原因です!』(三笠書房)。
ブログ:「『DE-OIL』でキレイになる」…オメガ3系の油“アマニ油、えごま油” で体質改善。体と頭に効く油別の料理ブログ。

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