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山口組分裂抗争の“現在の中心地”は尼崎!? 当局の厳戒態勢が続く中、年末に向け各組織は…

文=山口組問題特別取材班
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当局による警戒が続く尼崎市内

 11月に発砲事件が相次いで起きた兵庫県尼崎市内では、まだ六代目山口組系事務所が銃撃された事件(参考記事「劣勢続く神戸山口組による反撃」)の犯人が逮捕されていないことで、依然、当局による警戒が強められている。

 「尼崎市内の関係先周辺では捜査員が至る所に派遣され、職務質問などをして警戒を強めているようです。実際に職務質問にあった男性によれば、他府県ナンバーである自身の車を停車させていると、すぐに捜査員が近寄ってき、『このあたりで発砲事件があったことはご存知ですか』と尋ねられ、任意で協力を求められたといいます。立て続けで発砲事件が起きたために、県警では特別暴力団対策隊、俗にいう特暴隊を派遣し、容疑者特定と再発防止のため、周辺捜査や職務質問を徹底的に行っているようです」(実話誌記者)

 地元市民によれば、発砲事件後、警察官やパトカーの数が目に見えて増加したという。そうした中で昨年、六代目山口組系元組員によってマシンガンで射殺された神戸山口組幹部の一周忌が同市内で行われたのだが、その際にも物々しい数の捜査員が派遣されていたという。

 同市内に派遣された特暴隊とは、ヤクザの資金源といわれ続けた「守り代(みかじめ料)」を壊滅させるために結成された対策チームで、繁華街などを中心に取り締まりや捜査にあたることが多い。

 「兵庫県内では神戸の三宮といった繁華街などを中心に、特暴隊がみかじめ料の撲滅を進めてきた。今回は発砲事件という抗争事案にもかかわらず、そうした部隊まで尼崎市内に送り込み、取り締まりを強化させているのだから、当局サイドも現状を重く受けとめているということだろう。こうした厳戒態勢は、六代目山口組系事務所が狙われた発砲事件の犯人が逮捕されるまでは続くのではないか」(地元関係者)

 このように当局の動きが物々しいが、山口組分裂抗争の一方の当事者である六代目山口組においては、通常通りの公式行事を行っていくと見られている。

 「年末恒例の、他団体による六代目山口組サイドへの暮れの挨拶訪問については、神戸にある総本部など主要施設が使用禁止のため、関東に本拠地を置く二次団体の本部事務所を使用すると見られています。これとは別に、一年の節目となる納会の開催予定地としては、複数の二次団体本部が候補地に上がっていると聞きます。また、総本部で行われることが恒例となっている年末の餅つきも、他の施設で取り行うと見られています。特定抗争指定暴力団の指定を受けて初めて迎える年末になりますが、例年と変わることなく粛々と事を運んでいくという姿勢なのでしょう」(ヤクザ事情に詳しいジャーナリスト)

 それはすなわち、六代目山口組は、抗争中であろうが、厳しい規制を受けようが、微動だにしない組織力を持っていることを内外に表明しているともいえるのではないだろうか。

 去年までは同時期に、神戸山口組、そして絆會(旧「任侠山口組」)も納会を開催し、来年度の組指針を発表させてきた。両組織の年末に向けた動向もまもなくわかるだろう。さらに、神戸山口組から離脱した五代目山健組や池田組も、それぞれ年末の行事を執り行う可能性もあり、当局では各組織の動きを注視し、警戒を強めているという。
(文=山口組問題特別取材班)

山口組問題特別取材班

山口組問題特別取材班

ヤクザ業界をフィールドとする作家、ライターおよび編集者による取材チーム。2015年の山口組分裂騒動以降、同問題の長期的に取材してきた。共著に『相剋 山口組分裂・激動の365日』(サイゾー)がある。

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