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映画『無頼』公開記念インタビュー

井筒和幸監督が問題作『無頼』の舞台裏と映画人生を語った!「抗った後どう生きるか。それが生涯のテーマ」

取材・文=長野辰次
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井筒和幸監督
『ガキ帝国』から、一貫して社会からのあぶれ者を撮り続ける井筒監督。

ブレイクした人間はおかしくなる

――中島らもさんは2004年に52歳で亡くなりましたが、井筒監督にはこれからも撮り続けてほしい。

井筒 らもは酔っ払って、階段から落ちて亡くなったなんだっけ? まぁ、らもらしいな。自由人らしく死んだんじゃないかな。僕もそうだけど、やっぱり自由人でいたいな。自由に生きたい。今、派遣社員とかで働いている人たちも、もう一回、人生哲学してみたらどうだろうか。会社に体と時間を売っているわけでしょ? 悪いことをしろとは言わないよ。でも、自分で何か新しくできることはないか、もう一度考えてみてもいいと思うんだよ。

――既成の社会に頼らずに生きてみろ、というテーマが『無頼』には感じられます。

井筒 何かに頼らずに生きていく方法はないのか、それを探るのが人生なのかなと思うんです。学校を卒業してから、僕はそのことをずっ~と考え続けてきたんです。ブレイクなんか、せんでええんです。ブレイクなんてしたら、人間おかしなことやってしまうでしょ。物づくりをして、自分が見えていれば、友また遠方より来たる、それでいいんですよ。

(取材・文=長野辰次 撮影=名鹿祥史)

映画『無頼
新宿K’s cinema、池袋シネマ・ロサ 他、全国順次ロードショー中

監督/井筒和幸 
脚本/佐野宣志、都築直飛、井筒和幸
主題歌/泉谷しげる「春夏秋冬~無頼バージョン」
出演/松本利夫(EXILE)、柳ゆり菜、中村達也、ラサール石井、小木茂光、升毅、木下ほうか
配給/チッチオフィルム
配給協力/ラビットハウス
2020年/日本/146分/カラー作品/ビスタサイズ/5.1ch/R15+
(c)2020「無頼」製作委員会/チッチオフィルム

映画『無頼』公式サイト  www.buraimovie.jp
映画『無頼』公式twitter @buraimovie2020
YouTube井筒和幸の監督チャンネル

●井筒和幸(いづつ・かずゆき)
1952年奈良県生まれ。1975年に自主映画『行く行くマイトガイ 性春の悶々』でデビュー後、一般映画『ガキ帝国』(81)で注目を集める。以後、つかこうへい原作の『二代目はクリスチャン』(85)、『犬死せしもの』(86)などの意欲作を発表。ディレクターズカンパニーで制作した『東方見聞録』は劇場未公開となったが、ナインティナイン主演作『岸和田少年愚連隊』(96)は高く評価され、『のど自慢』(99)、『パッチギ!』(2004)などをヒットさせた。その後も、実在の殺人事件を題材にした『ヒーローショー』(2010)や『黄金を抱いて翔べ』(2012)と話題作を撮り続けている。

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