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高橋祐介「楽しいゲームの話だけさせてくれ」

ネガティブな話題先行の『アサシン クリード ヴァルハラ』の素晴らしさを大いに語ろう

文=高橋祐介/ライター、丘ヴァイキング

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 しかも主人公のエイヴォルはヴァイキングで、オーディンを主神とする「北欧神話」に基づいた世界観を持った人物。いわゆる「戦場で勇敢に戦って死ねば、戦乙女によってヴァルハラに導かれ、そこで永遠の宴と戦いに明け暮れる」というアレです。彼の行動原理、発言、そして戦いぶりは、我々現代人から見ればほとんどファンタジー世界の住民のようなものでしょう。それどころか、霊薬を飲んで神話の世界・アースガルズを冒険する(幻視体験ですが)展開まであります。

 本作は、歴史にあまり興味がない方や、『アサシン クリード』シリーズを未経験の方でも、ファンタジーRPGのような感覚ですんなりと入っていきやすいはずです。むしろ、これまで遊んだことのない人にこそ強くおすすめしたい作品だと筆者は感じました。

持たざる者たちの強み

 ちなみにヴァイキングとして暴れまわったノース人やデーン人たちは、もともとはドイツやポーランドあたりに住んでいた人々でした。ですが四世紀後半ごろ、中央アジアから進出してきた騎馬民族に圧迫され、スカンジナビア半島や現在のデンマークといった“辺境”へと追いやられていきます。

 そんな「かつて追いやられた人々」が数世紀後、ヴァイキング船に乗ってヨーロッパ各地を荒らし回り、フランス北部やブリテン島で王朝を打ち立てるほどの力を持っていくのですから、歴史の栄枯盛衰というものは面白いものです。

『ヴァルハラ』の主人公のエイヴォル率いる戦士団(正確には義兄のシグルドが率いているのですが)にも、そんな祖先たちと同じような運命が待ち受けていました。彼らはノルウェーの故郷を半ば追われるような形で、新天地・イングランドにやってきます。

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 エイヴォルの冒険の拠点となる「定住地」には、さまざまな施設をつくり、発展させていく要素があるのですが、そのためにはイングランド各地から物資と原材料を「略奪」してくる必要があります。略奪を繰り返せば繰り返すほど定住地を発展させることができ、『あつまれ どうぶつの森』のように、他の土地から住民が移り住んできたりもします(笑)。

『あつまれ どうぶつの森』といえば、そのキャッチコピーは「何もないから、なんでもできる」ですが、ヴァイキングたちもまた「何もないから、なんでもできる」というわけです。言葉の意味合いは大きく変わってきますが……。

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 そんなわけで、エイヴォルたち戦士団はヴァイキング船(作中ではロングシップと呼ばれます)に乗りこみ、河川を使ってイングランドの各地を襲撃していきます。もちろん、サクソン人たちもただ黙ってやられるわけはなく、まさに血湧き肉躍る、ハック&スラッシュな戦いが繰り広げられます!

 本作の戦闘では、素早い「弱攻撃」と、相手の守りを崩す「強攻撃」を使い分けて戦います。強攻撃は高威力ですが、スタミナゲージを消費するのであまり連発できません。スタミナは弱攻撃を挟むことで回復するので、ふたつをバランス良く使い分けることが大切です。

 防御手段は回避、ガード、受け流しの3種類。受け流しを何度も成功させると相手が体勢を崩して大ダメージを与えるチャンスが発生するため、どんどん狙いたいところですが、敵の強攻撃は受け流すことができません。しっかり見極めて対応する必要があります。

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 シンプルながら、しっかりした攻防を楽しめる本作の戦闘。難易度は4段階から選べるので、アクションゲームが苦手な人でもまず困ることはないでしょう。逆に少しプレイして歯ごたえが足りないと感じた人は最高難易度でどうぞ。難易度はいつでも切り替えることができます。

 また戦闘時のアクションや、敵を仕留めたときのビジュアルは、使用する武器やキャラクターの位置関係によって多彩なものが楽しめます。おもに流血に関する自主規制があるとはいえ、筆者はなかなかに「攻めた」絵作りだと思うのですが、皆さんはどのように感じられたでしょうか。

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