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“ナイキ1強”の厚底シューズ、アディダスが大逆襲…箱根駅伝でも勢力2分か

文=酒井政人/スポーツライター

 21世紀のマラソンは、アディダスとナイキの戦いが続いている。

 男子は03年のベルリンでナイキを履くポール・テルガト(ケニア)が2時間4分55秒をマーク。人類で初めて2時間4分台に突入したが、その後はアディダスを履く選手たちが時計の針を動かすことになる。

 ハイレ・ゲブレセラシェ(エチオピア)が07年に2時間4分26秒、08年に2時間3分59秒。11年にパトリック・マカウ(ケニア)が2時間3分38秒、13年にウィルソン・キプサング(ケニア)が2時間3分23秒、14年にデニス・キメット(ケニア)が2時間2分57秒と、世界記録を短縮していったのだ。

 しかし現在、キメットの2時間2分57秒は世界歴代5位まで陥落。同歴代4位まではナイキの靴を履いた選手が占めている。

 この流れは、国内でも顕著になっている。ナイキ厚底シューズが登場する前の17年箱根駅伝は、出場210人のうちアシックスが67人(31.9%)、ミズノが54人(25.7%)、アディダスが49人(23.3%)、ナイキが36人(17.1%)、ニューバランスが4人(1.9%)だった。

 その後、ナイキがシェアを拡大。前回の20年箱根駅伝では出場210人中177人(81.3%)がナイキを着用していた。そのシューズの影響もあり、10区間中7区間(2、3、4、5、6、7、10区)で区間記録が誕生した。

 総合優勝に輝いた青山学院大学は、アディダスとユニフォーム契約をしている。19年大会は9人がアディダスを履いていたが、前回は10人全員がナイキを着用。王座を奪還しただけでなく、大会記録も7分近く塗り替えた。

 アディダスとしては、まずは青学大勢にアディゼロ アディオス PROを履かせて、王者・ナイキに逆襲を果たしたいところ。アディダスの躍進で”シューズ戦争”がさらに激化しそうだ。
(文=酒井政人/スポーツライター)

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