時事問題・ジャーナリズムに関するニュース
それでもお客さんですから、笑顔で対応していますが……。今回の西尾市議会の『コロナ感染対策のためにコンパニオンを呼んだ』というニュースを聞いても、ああ、あの人たちは素でそういう感覚だろうなとしか思いません。
正直、うちらの業界も厳しいです。自粛の影響で、食べるために東京のキャバクラから来ていた娘もたくさんいました。でも、ネットでは私たちのような仕事をしている人間に『こんなご時世にろくでもない仕事をしやがって』とか言われます。じゃあ、何か別の仕事を紹介してくれるんですかと言いたいです」
間東北部の温泉地でコンパニオン派遣サービスを経営している男性もぼやく。
「警察や保健所から厳しくご指導をいただいているので、お座敷以外での感染防止対策は徹底しています。お得意様なのでどこの所属とは言えませんが、別の地域のお役所の方や地方議会の方々もお越しになっています。コロナ禍でストレスにさらされているせいか、お座敷でおかしな行動をする方も多くて困っています。公職の人は好色なんでしょうか。
いきなりお酌をしていた娘の唇を奪って舌を突っ込んだ後に、『おいお前、これでコロナに感染したかもよ』とか言ってゲラゲラ大笑いするお客さんもいたそうです。以前、どこかのパブでそれでクラスターが発生した事例がありましたよね。こういうサービスですから、お客様の粗相はあるものですが、ちょっと洒落になっていません。
クラスターが発生したら、私たちは一発で路頭に迷います。日頃のストレスを発散するためにお呼びになられているとは思いますが、もう少し『お大尽らしい振る舞い』をしてほしいとは思います」
今回発覚した西尾市議会の件は氷山の一角の可能性が高い。公職に就く人間の資質が、今、改めて問われている。
(文=編集部)