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活動21年間の「嵐ドラマ」を振り返る【二宮和也・編】

二宮和也、『硫黄島からの手紙』で認めさせた圧倒的才能…「僕は俳優じゃない」発言の背景

文=編集部
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2016年に松竹から発売された、映画『母と暮せば』のDVD版ジャケット。監督は山田洋次。吉永小百合が演じる母と、二宮が演じる息子の愛情を描き、作品興収20億円の大ヒットを記録した感動作。

『母と暮せば』で吉永小百合と共に表現してみせた、親子愛を超えた“何か”

 前出の『硫黄島からの手紙』もそうだったが、二宮は、戦中戦後を懸命に生きたキャラクターを演じることに長けている。2015年の映画『母と暮せば』では、原爆投下後の長崎を舞台に、被爆死したものの亡霊となって母親のもとに現れる医学生・福原浩二を演じた。

 この『母と暮せば』では、浩二と吉永小百合演じる母親・伸子の長崎弁での会話シーンが頻出する。明るく口が達者な浩二の様子からは、原爆によって自分でもわけがわからぬまま、一瞬にして命を奪われた彼が、亡霊という立場ではあれど母親に会えてどんなにうれしかったかが、ひしひしと伝わってくる。

 そんな浩二は一方で、伸子との会話を重ねるうち、徐々に自身の死を受け入れていく。彼の一挙手一投足から、迷いや無念、決意などさまざまな想いが垣間見える。しかし、浩二が死を受け入れるということは、同時に親子に残された時間があとわずかであることを示唆し、そのことを理解した鑑賞者は、涙なしには見ていられなくなる。浩二と伸子の間にあるものは確かに親子愛なのだろうが、そうした言葉だけでは表現しきれない、深い切なさもにじみ出ている。

めんどくさがりな性格と、俳優としての圧倒的な才能、そのギャップがファンの心をつかむ

 二宮がパーソナリティを務めるラジオ番組『BAY STORM』(bayFM)の2019年5月26日放送回では、「練習が大嫌い」だと明かし、「ドラマとか、もういらないもん、テストとか。もう本番だけでいいっていつも思ってる」「踊る前に準備体操もしないし、コンサートの前にストレッチとかもしないし。本番一発で出た感じで『ぶつかりたい』と思ってるわけ」と持論を展開していた二宮。

 ゲーマーで出不精、めんどくさがりな性格と自称する二宮らしいエピソードではあるが、これまで述べてきたように、俳優としての彼は、役柄のわずかな心の機微をごくごく自然に表現してみせる。そんなギャップが、ファンの心をつかんで離さない理由なのかもしれない。

(文=編集部)

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