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朝ドラ『おちょやん』ほっしゃん演じる須賀廼家千之助のモデルは喜劇界のアドリブ王?

文=安倍川モチ子/フリーライター

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 年季明けの記念に、岡安の家族との食事を希望した千代。一家団らんの温かさを初めて経験し終えると、借金取りが千代を迎えに来た。

 千代は覚悟を決めていたが、お茶子と岡安のひとり娘の岡田みつえ(東野絢香)に導かれて、シズの待つ舟場へ。逃亡を察した借金取りが追いかけてくるも、乞食たちが邪魔をして、千代は舟場にたどり着いた。

 そこで、シズは「これからは自分のために生きていい。千代が幸せになることが自分の望みだ。しんどくなったら岡安に帰っておいで」と言って見送った。

 岡安に戻ると、シズは借金取りに200円を渡し、これ以上道頓堀を荒らしたらどうなるかわからないと脅して、見事に追い返した。

須賀廼家千之助のモデルは昭和のアドリブ王?

 一平との争いで姿をくらましてしまった須賀廼家千之助。演じるのは、ピン芸人の“ほっしゃん。”こと星田英利だ。星田は、舞台・テレビドラマ・映画で俳優としても活躍している。朝ドラ出演は『カーネーション』『まれ』に続く3作目。今作では、天海天海一座のまとめ役として、また一平の父親役・師匠役として、迫力のある演技で物語をピシッと引き締めている。

 そんな千之助のモデルは公式には発表されていないが、昭和に実在した喜劇界のアドリブ王こと曾我廼家十吾(そがのや・じゅうご)ではないかと予想される。先週の物語では、千之助が繰り出すアドリブに一平がついていけなかったことが原因で、仲たがいしている。

 史実の曾我廼家は、子役から演劇界に身を置き、劇団を転々としながら、一大人気を誇った「文福茶釜一座」を立ち上げる。その後、2代目・渋谷天外と出会い、後に浪花千栄子も所属することになる「松竹家庭劇」を旗揚げしている。

 千栄子は、その松竹家庭劇で曾我廼家から強烈なアドリブ修業を受け、女優の腕を鍛え上げられることになる。手記の中でも、曾我廼家との舞台を「重量感と緊迫感の連続」「脂汗で体重が減るくらいの心の使いよう」と記している。

 このあたりのエピソードが『おちょやん』に反映されるのかという点も、気になるところ。いつから、ほっしゃん。が再登場するのか? ほっしゃん。vs. 杉咲花の演技バトルが実現するのか? そのあたりも含めて、年明けから本格的に女優の道を目指す千代の奮闘劇を楽しみたい。

(文=安倍川モチ子/フリーライター)

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