大本命アーモンドアイに勝ったグランアレグリア…競馬史上最強2020年のJRA年度代表馬は?の画像1
第160回天皇賞(秋)ウイニングランでのアーモンドアイ(「Wikipedia」より)

 芝G1勝利新記録に加え、牡馬・牝馬とも無敗の3冠馬が誕生するなど、歴史に残る1年となった2020年の競馬界。史上最強年と言っても過言ではない今年の年度代表馬は、どの馬が選ばれるだろうか。

最有力はG1新記録達成のアーモンドアイ

 最有力候補は、ジャパンカップでG1・9勝目を挙げたアーモンドアイだ。年度代表馬を含め、JRA賞は東西274名(2019年)の競馬記者投票により選ばれる。ある競馬記者が「今年ほどハイレベルな1年はなかったですね。私も迷うところですが、やはり3強対決を制したアーモンドアイに投票します」と語る通り、世紀の一戦を制したインパクトは大きな価値となりそうだ。

 競馬ライターの秋山玲路氏も「これまで牡馬の3冠馬が年度代表馬の座を逃したことはなく、仮にコントレイルがジャパンカップに出ていなければ混沌としたはずですが、決着がついたことでアーモンドアイでしょう。芝G1勝利の新記録は何にも代えられない価値を持っています」と述べる。

 桜花賞・オークス・秋華賞・ジャパンカップ・ドバイターフ(海外)・天皇賞(秋)・Vマイル・天皇賞(秋)・ジャパンカップと9つのG1を制したアーモンドアイは、獲得賞金15億円と史上最高額を記録。シンボリルドルフ・テイエムオペラオー・ディープインパクト・ウオッカ・ジェンティルドンナ・キタサンブラックの6頭が記録した7勝を2つも上回った。この絶大なインパクトが最大の支持理由となりそうだ。

史上初の「年度代表馬になれない3冠馬」に?

 ジャパンカップに勇躍挑戦し2着だった3冠馬コントレイルは、秋山氏の言葉通り、史上初めて「年度代表馬に選出されない3冠馬」となる可能性が高い。

 ミスターシービー(1983年)、シンボリルドルフ(84年)、ナリタブライアン(94年)、ディープインパクト(2005年)、オルフェーヴル(11年)と、JRA賞が設立されて以降、牡馬3冠馬はすべて年度代表馬となっている。JRA賞の前身である啓衆社賞・優駿賞時代も含めればシンザン(1965年)も受賞しており、通常ならコントレイルで文句なしだが、ジャパンカップ2着だったことから、得票はアーモンドアイを下回るとみられる。おそらく、満票で最優秀3歳牡馬となるだろう。

 一方、3冠牝馬は過去にメジロラモーヌ、スティルインラブ、アパパネ、ジェンティルドンナ、アーモンドアイと5頭いるが、年度代表馬に選ばれたのはジェンティルドンナ(2012年)とアーモンドアイ(18年)の2頭のみ。前身の時代も含め、残りの3頭は選出されなかった。コントレイルと同じく、デアリングタクトも満票で最優秀3歳牝馬となるだろう。

絶大な価値を有するグランアレグリア

 ジャパンカップの上位3頭はいずれもG1を3勝したが、忘れてはいけないのが短距離G1・3勝のグランアレグリアだ。アーモンドアイを破った安田記念の勝利に価値を見いだす競馬記者は少なくない気がする。

「私に投票権があれば、グランアレグリアと書きます」と語るのは、経済ライターの井山良介氏だ。

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