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スマスマ『はじめてのSMAP 5人旅』をもう一度考える【後編】

中居正広が「おれ絶対SMAPを守れるよ」と泣いた夜…解散が5人にもたらした変化とは

文=編集部
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SMAP解散後は“キムタクっぽい演技”ではなく、円熟味ある演技に変化したと評判の木村拓哉。フジテレビ系で2021年新春に2夜連続放送予定のスペシャルドラマ『教場2』では、白髪の“イケオジ”姿が話題となった。(画像はフジテレビ公式サイトより)

キメて歌う木村、マイペースの稲垣、おちゃらける香取、ノリノリの草なぎ、さりげなく盛り上げる中居

 このカラオケでは、どうしても中居の号泣が印象に残るのだが、実は各メンバーそれぞれのキャラクターが存分に垣間見えるシーンでもある。

 テレビでのイメージ通り、かっこよくキメて歌う木村拓哉。そんな木村を見て「本物! 本物!」とマイペースで天然なコメントをする稲垣。カメラに向かって何度もおちゃらける香取。一人で歌う時も誰かと絡む時もノリノリな草なぎ。まったく歌を聴いていないようでも、時折コメントや合いの手を入れてさりげなく盛り上げる中居。また、年下メンバーである香取と草なぎが率先して歌っている傾向もあり、ゆるいながらも年功序列が感じられる。

 ただ、彼らのキャラクターはあくまでもSMAPメンバーとして作られたものだったのかもしれない。稲垣は2020年10月3日に配信された「telling,」のインタビュー記事で、「新しい地図」としての活動について「稲垣吾郎らしさは昔から変わってないけれど、環境を変えてスタートしたことによって新しい自分とたくさん、出会えました」と明かしつつ、SMAP時代の自身について回想している。

「グループ活動を否定しているわけではないですが、やっぱり何十年も同じグループ・環境で仕事をしていると、少し凝り固まるというか…パターン化して自分のスタイルみたいなものが決まってきちゃう部分もありました」

「これまではトークをしたり、司会をしたりといった機会が、少なかったんですよね。グループの中でポジションがあって、喋りが上手なメンバーがいたから。僕はいじられたり、得体の知れない存在みたいに扱われたりする場面が多かったです」

SMAP解散が5人にもたらした“変化”…木村拓哉の父親アピールと、俳優としての“脱皮”

 確かにSMAPはメンバーそれぞれのキャラクターが確立され、それが魅力でもあり、グループとしての安定感にもつながっていた。ただ、見方を変えれば、彼らは世間が求めるキャラクターに縛られていたり、無意識のうちにそれを演じざるを得なくなっていた可能性もあるだろう。年齢や経験を重ねることで、考え方や趣味嗜好、方向性が変わってくることはよくあるが、国民的アイドルだった彼らが安易にキャラクター変更することは、なかなか許されなかったことなのかもしれない。

 不動の人気を誇っていたSMAPであるがゆえに、解散という形をとらず、基本的には個人で好きな活動をし、ごくたまにグループ活動をするといったペースでも、十分需要があったはずだ。しかし、解散したことで「新しい自分とたくさん出会えた」と稲垣が語るように、SMAPメンバーという肩書きがなくなったことによって得られたものも、きっと大きかったのだろう。

 実際、SMAP解散後の木村は、娘のCocomiやKōki,が明かすエピソードによって、それまでまったく見せることのなかった父親としての一面が垣間見えるようになってきている。また、かねてよりさまざまなドラマの主演を務めてきた一方、「何を演じてもキムタク」との声もあり、いわゆる“アイドル的な俳優”のポジションから抜け切れない部分があったが、SMAP解散後は“キムタクっぽい演技”ではなく、円熟味ある演技に変化したと評判。『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)や『教場』(フジテレビ系)といったドラマをヒットさせ、俳優としての新境地を開拓している。

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