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右側の通路に若いCA多い? CAの“隠れルール”…機内食説明の工夫、私生活あるある

取材・文=福永全体/A4studio
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「お医者様はいらっしゃいますか?」は本当にある

 では、ドラマや映画でよく見かけるシーンについても伺ってみよう。ドラマなどで「お客様のなかに、お医者様はいらっしゃいますか?」と、呼びかけるシーンを見たことがある人も多いだろう。あのような緊迫した場面は実際にあるのだろうか。

「私自身はそういった場面に遭遇したことがないのですが、本当にありえることですね。なぜあのように呼びかけているかというと、機内にはお医者様しか使えないキットが搭載されているからなんです。もし、お医者様がいらっしゃらなかった場合はCAでも使える別のキットを使用しながら、地上からの指示に従うか、緊急着陸するしかありません。ですからあのような呼びかけをすることは本当にあるんです」(清水氏)

 2008年に公開された映画『ハッピーフライト』では、機体に鳥が激突する「バードストライク」が取り扱われていたが、これも実際にあるのだろうか?

「ありますよ。バードストライクや、飛行機に落雷することは珍しいことではありません。でも、それらが大きなトラブルになったことはないです。エンジンはコックピットの管轄下なので、そういうときはコックピットから“特に異常なし”と連絡が入りますから、私たちは安心してお客様にご説明しています」(清水氏)

 鳥の激突や落雷は大きなトラブルになりにくいようだが、意外な部分でCAが恐れているトラブルがあるのだとか。

「CAの多くが懸念しているのはミールチョイスが足りなくなること。たとえばビーフとフィッシュという2種の機内食があり、ビーフに人気が集中してしまうと、後に伺うお客様のご希望をお断りしなくてはいけなくなってしまいますよね。ですから、最初にCA同士で今日はどちらが人気になりそうかと予想を立てて、人気が出なさそうな料理のほうを“〇〇産の魚を使ってバターとハーブで仕上げました”といった具合に、食欲を刺激するようなご説明をするなどしてバランスが良くなるようにしていました。

 これが意外と効果があるため、当初は人気が出ないと見込まれていたほうが逆によく出るようになることもあります。もちろんそういった途中経過もCA同士でシェアしていますね」(清水氏)

 私たちが何気なく選択している機内食ひとつにしても、CAたちは常に気を配っているということか。

徹底されたマナーや気配り、そしてCAの“職業病”

 CAはマナーや気配りに長けているというイメージがあるが、そのイメージの通り、厳しいマナーレッスンを受けているという。

「なるべくコールボタンを押される前に需要を察知できるように、ひとりひとりのお客様に目線を配りながら歩きます。これは訓練中から徹底して教え込まれますね。

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