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箱根駅伝、青学・東海・駒澤の3強対決が有力?大穴は明大、”古豪復活”の可能性

文=酒井政人/スポーツライター
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 そして5区には「山の神」にもっとも近いといわれる宮下隼人(3年)が控えている。前回は1時間10分25秒の区間記録を樹立。今回は先輩・柏原竜二以来となる連続区間賞を狙っている。エース西山が本領を発揮できれば、山で劇的ドラマが待っているかもしれない。

 予選会校では順大中央大学に注目したい。予選会は陸上自衛隊立川駐屯地のフラットコースのみで行われたこともあり、順大が歴代最速タイムの10時間23分34秒でトップ通過。中大も2位で悠々と通過している。両校に共通するのは選手層が厚く、スーパールーキーを擁していることだ。

 エントリー上位10人の1万m平均タイムは順大が6位(28分47秒19)、中大が4位(28分38秒64)。そして、順大は3000m障害で41年ぶりの学生記録、37年ぶりのU20日本記録となる8分19秒37(日本歴代2位)を打ち立てた三浦龍司。中大は5000mで15年ぶりにU20日本記録を更新して、日本選手権で自己新の13分25秒87を出して3位に食い込んだ吉居大和という東京五輪・パリ五輪の星が輝いている。

 三浦と吉居は箱根予選会で激突しており、そのときは先行する吉居を三浦が終盤に逆転した。三浦はハーフマラソンU20日本最高の1時間1分41秒で日本人トップ、吉居はU20日本最高タイの1時間1分47秒で走破している。ふたりは1区で再選する可能性もあり、世界を狙うスピード感を楽しむことができるだろう。なお順大は「5位以内」、中大は20年ぶりとなる「3位以内」を目標に掲げている。

 前回は東京国際大学と創価大学がそれぞれ5位と9位に入り、初のシード権獲得を大学最高順位で飾っている。東京国際大、創価大、国士館大学、拓殖大学は強力なケニア人留学生の2区起用が濃厚。1区で好位置につけることができれば、3~4区まで上位争いに絡んでくるだろう。

 優勝争いだけでなく、10位までに与えられる”シード権争い”も壮絶だ。10区間217.1kmのドラマは、どこにヒーローがいるかわからない。シューズの進化もあり、1万m平均タイム、箱根予選会、全日本大学駅伝はいずれも過去最高レベルだった。条件に恵まれれば、今大会も”記録ラッシュ”に沸くはずだ。コロナ禍の新年は、自宅のテレビ観戦で学生ランナーたちの熱気を感じよう。
(文=酒井政人/スポーツライター)

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