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吉澤恵理「薬剤師の視点で社会を斬る」

伊勢谷友介だけじゃない!若者の身近に大麻が蔓延…流行りのCBDオイルも要注意

文=吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト

 マウスを使った研究では、糖尿病の発生率を半分に減少させたとの結果も報告されており、今後のさらなる研究が期待される。さらにパーキンソン病患者の生活と睡眠の質の改善や、アルツハイマー病に関連する神経変性の防止と認知機能低下の予防に役立つ可能性があるとして研究が進められている。

CBDオイルのデメリット

 さまざまなメリットが期待される一方で、デメリットがあることも強く認識すべきである。

「口渇、下痢、食欲不振、眠気、倦怠感、けいれんや発熱などの副作用を引き起こす可能性があります。マウスで行われた研究では、大量のCBD摂取は肝臓毒性を引き起こす可能性があることもわかっています。また、抗凝血薬や降圧剤など服用している薬と相互作用を起こすこともあり、特に“グレープフルーツに関する警告”が表示されている薬品を服用している場合は注意が必要です」

 また、最大のデメリットは、海外から輸入販売されるCBDのなかには、日本の大麻法で規制されるTHCが混入している可能性があることだ。大麻を所持、摂取していることになれば大麻取締法に触れる可能性もある。最近の事例でも厚生労働省が18種類の製品を分析した結果、「ナチュラルドロップス3000」「シナミントドロップス3000」「プロフェッショナル2000」 の3製品(賞味期限が「2021.06」とラベル内に表示されているもの)からTHCが検出されている。オーストラリアなど「THC含有量が0.2%以下」であれば問題ないとする国もあれば、日本のようにTHCが微量でも検出されれば違法となる国もある。

 世界で拡大を広げるCBD市場だが、CBDに期待される症状の緩和に対する適切で効果的な治療用量は、まだ研究段階にあることを認識してほしい。

 CBDは向精神薬ではないが、アルコールと同様に脳と相互作用して行動に影響を与えるものであると考えるならば、ビタミンCのようなサプリメントとは異なり、カジュアルに使用すべきではないと忠告する専門家の意見もある。

 CBCを愛用する著名人や芸能人はメリットだけを強く発信する傾向にあるが、そういった発信を鵜呑みにせず、使用には慎重になるべきである。
(文=吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト)

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吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト
1969年12月25日福島県生まれ。1992年東北薬科大学卒業。薬物乱用防止の啓蒙活動、心の問題などにも取り組み、コラム執筆のほか、講演、セミナーなども行っている。

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