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干支「辛丑」で2021年の変化を大予測!丑年の相場格言は「つまずき」で経済的には下落?

文=井戸恵午/ライター
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 一方で、天保12年(1841年)、大御所・徳川家斉の死去に伴い、水野忠邦による「天保の改革」が本格化する。農本主義的な思想と厳しい奢侈の禁止はデフレ経済を招来すると共に、町人文化の発展に歯止めをかけたとも言われている。今年、何らかの「改革」が行われるとして、それが果たして、いずれの性格を有するものであるのか、注視したいところである。

 いずれにせよ、昨年からのCOVID-19の流行により、我々の社会は大きな変化を余儀なくされた。その中で新たな生活様式のあり方が模索され続けており、それは今年も引き続き行われるであろう。その点において、政治体制もまたこれと無縁ではいられまい。我が国と、そこに住む人々が大いなる“陣痛”を経験する年となるような気がしてならない。

甚大な台風被害も、学びが花開く辛丑

 こうなってくると心配になるのは、天災である。辛丑の年に見られるそれとしては、台風被害が挙げられる。保安2年(1121年)には台風が伊勢・伊賀を襲い、甚大な被害を出している。また、昭和36年(1961年)には第2室戸台風が日本本土を直撃、紀伊水道をすり抜けるようなコースを取ったため、京阪神地区の被害大なるものがあった。もちろん、他の災害について油断してよいということではないが、今年は特に台風に備えて、普段から備えを行うようにしておきたい。

 辛丑は新たな学びの機会が生まれる年でもあるようだ。弘仁12年(821年)は藤原冬嗣が勧学院を、元慶5年(881年)には在原行平が奨学院を創立している。これらは「大学別曹」と呼ばれた貴族子弟のための学問所であり、その運営は各氏族から与えられた資金によって賄われた。

 また、天保12年(1841年)には水戸藩が藩校「弘道館」を設置、藩士子弟の教育に当たっている。これもまた、水戸藩の財政より運営費が出されていることはいうまでもあるまい。すなわち、これらは官立というよりは民間の力によって生まれた学びの場であるといってよいだろう。このような私学的な教育が、たとえばインターネット上において盛んになるかもしれない。

 また、学びといえば、偉大な研究が結実を見る年でもある。天明元年(1781年)にイマヌエル・カントの『純粋理性批判』が発刊され、同年に中国において史上最大の漢籍叢書となる『四庫全書』が完成を見ている。明治34年(1901年)には高峰譲吉がアドレナリンの製法の特許を取得、同年にグリエルモ・マルコーニが大西洋を横断した無線通信に成功している。

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