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マック「グラコロ」の2倍のデカさ…コメダ「グラクロ」のほうが得と単純にはいえないワケ

文=佐久間翔大/A4studio
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 コメダ珈琲店の『グラクロ』も、2018年の登場当時は『モーニングサービス』や『みそカツパン』といった、名古屋名物が味わえる定番メニューの陰に隠れていて、あまり話題になりませんでした。それが19年の12月に再登場したときには、『グラコロ』との大きさの違いがSNSなどで注目を浴び、一気に知名度を上げることとなったのです」(重盛氏)

 多くの消費者が注目した「グラコロ」と「グラクロ」の大きさの違い。この差には、マクドナルドとコメダ珈琲店それぞれの主要客層の違いが関係していると重盛氏は話す。

「老若男女問わず多くの方に利用されているマクドナルドですが、メインターゲットはファミリー層です。お子さんですと食べ物が大きすぎると身構えてしまいますし、単純に食べづらいということもあるため、マクドナルドの商品は基本的にひとりで1個食べ切れる量になっています。ときには食べやすいように、あえて小さなサイズにリニューアルする商品もあるぐらいです。

 一方で、コメダ珈琲店はある程度年齢が高い方、いわゆる大人層をメインターゲットとして意識しています。そのため、クオリティの高いパンを食材に使用したり、調理に十数分も時間をかけて出来立ての商品を提供したり、複数人でシェアして食べられるように切り分けた状態で商品を提供するサービスなどもあります。

 コメダ珈琲店の『グラクロ』のほうが、値段に対してサイズが大きい商品になっています。単純な値段に対する量ということだけで考えると、『グラクロ』のほうがコスパはいいので、特に若い消費者にとってはお得に感じられるかもしれません。ですが、マクドナルドにしてもコメダ珈琲店にしても、各々の主要な客層に向けて最適な商品、お得に感じられる商品を提供しているので、一概にどちらがお得と言い切ることはできないでしょう」(重盛氏)

コメダ珈琲店のチャレンジ精神はまだまだ尽きない?

 商品コンセプトは似通いながらも、メインターゲットの違いによって異なる特色を持った「グラコロ」と「グラクロ」。そもそもコメダ珈琲店はなぜ、冬の風物詩としてマクドナルドで定着していた「グラコロ」と正面から張り合うような商品を発売したのだろうか。

「『グラクロ』登場以前に、ほかのハンバーガーチェーンやカフェチェーンが、『グラコロ』と類似の商品を発売した例はありませんでした。そういった状況の中で『グラクロ』が誕生した理由は、コメダ珈琲店の代表取締役社長である臼井興胤(うすい・おきたね)氏が『グラコロ』に衝撃を受けたからだと言われています。臼井氏はかつて日本マクドナルドの最高執行責任者を務めていた経歴がある方なので、なおさらマクドナルドに負けられないと対抗意識を燃やしたと、ある店舗のスタッフがこそこそ話で教えてくれました。

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