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鈴木純男「保険会社に流されない『コロナ下の保険選び』のツボ」

医療保険の「新型コロナ保障」は本当に必要なのか?太陽生命の新商品がヒットした理由

文=鈴木純男/金融ジャーナリスト
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 万が一、新型コロナが原因で死亡してしまった場合でも、死亡保障がある生命保険に加入していれば死亡保険金が支払われます。加えて、新型コロナを直接の原因として死亡・所定の高度障害になった場合、「災害死亡保険金」や「災害高度障害保険金」を上乗せで支払う特例措置を、生保各社は行っています。

 このように、万が一新型コロナに罹患したとしても、治療費および入院費などの負担に対して、過度に不安に思う必要はないのです。そして、もうおわかりのように、現在加入している医療保険や生命保険があれば、まずはその保障内容を確認する必要があるということです。入院保障があれば、単にコロナに対しての不安解消のために、新たに医療保険に加入する必要はありません。もし、新たに医療保険への加入を検討する場合も、ことさら新型コロナだけを意識する必要はないと思うのです。

「新型コロナ」だけを保障する保険はない

 こうした中、人々の医療保障に対するニーズが高まっている環境下に商機を見いだし、「新型コロナ保障」を全面に押し出した新商品が発売されています。

 たとえば、太陽生命保険が2020年9月1日から売り出した「感染症プラス入院一時金保険」(無配当災害入院一時金保険<無解約払戻金型>)は、「新型コロナウイルス感染症を含む所定の感染症等で入院された場合、業界最高水準である最高40万円を日帰り入院でも一時金でお受け取りいただけます」(同社8月18日発表のニュースリリースによる)というのが最大の特徴です。

 ただ、同商品は、従来同社が発売している「入院一時金保険」(一時金の最高は20万円)に新型コロナなど所定の感染症と不慮の事故による傷害など「災害入院一時金保障」(同20万円)を組み合わせたもので、新型コロナウイルス感染症だけを保障する保険ではありません。

 それでも、「新型コロナで1日以上入院すれば、最大で40万円もの入院一時金が受け取れる」というアピールの仕方は大成功で、同保険は発売からわずか4カ月で販売件数が5万件を超えるヒット商品となりました。コロナ下で在宅の人やテレワークの人が増えていたことから、インターネットでも加入できる利便性の高さも、売れ行き好調の背景にあるようです。ただ、40万円というのはあくまで保障額の最大値であり、それだけの保障を得ようとすれば、当然ながら、それに見合った保険料を支払わなくてはなりません。

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11:30更新
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