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被害者意識が強い“メンヘラ社員”の精神構造とは?口癖は「誰も自分をわかってくれない」

文=谷口京子
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 メンヘラたちは周りに責任を転嫁して、問題から目をそらし続ける。周囲にも迷惑をかけるが、メンヘラ本人もつらく苦しい日々を送っているのかもしれない。

 加藤氏は『メンヘラの精神構造』を執筆した理由について、こう語る。

「きっかけは、コミュニケーション能力が衰えている人々が増えた、と感じたことです。具体的には、いろいろな人との関わり方がわからずにキレてしまう人です。近年、職場ではパワーハラスメントや過労死の問題が注目され、家庭ではドメスティック・バイオレンスやモラルハラスメント、幼児虐待が増えています。社会的にはギャンブル依存症やアルコール依存症など、依存症問題が増えているのは誰が見ても明らかです。このまま問題が山積すると、社会が社会として成立するための共通感覚が失われていきます」(同)

 さまざまな問題が浮上する現代社会の根底に、メンヘラの存在があるという。そして加藤氏は、心の病が増えている日本では「今後もメンヘラ社員が増えていく可能性が高い」と指摘する。

「勝ち組と負け組では社会的階層がまったく違うはずなのに、今の日本人はいずれも他者に対する感情を失ってお互いに張り合っている状況です。これこそが、日本人の心が崩壊した原因だと考えています」(同)

『メンヘラの精神構造』は、さまざまな観点で“メンヘラ”について考察している。厳しい言葉も多く書かれているが、最後の章では「メンヘラ本人ができる四つの改善策」を提示し“救いの道”を示している。人間関係や自分を追い込む“被害者意識”に悩んでいるなら、同書がその原因を探るヒントになるかもしれない。

(文=谷口京子)

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『メンヘラの精神構造』 傷つきやすい私を大事にしてほしい。日本独自の「メンヘラ」が生まれた背景を社会学者が解説。 amazon_associate_logo.jpg

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