NEW

新型コロナ・ワクチン、自分が接種するかを判断するチェックポイント…重症化のリスクも

文=鬼塚眞子/一般社団法人日本保険ジャーナリスト協会代表、一般社団法人介護相続コンシェルジュ協会代表

 アメリカで大流行した関係で、日本では1964年~1965年の2年間に沖縄で408例のCRSが出生しています。近年でも2012年~2013年の流行に際して45人のCRSが出生しました。2018年~2019年にも風疹が流行し5人のCRSが出生しています。風疹患者の3分の2はワクチン未接種の男性で、1962年~1976年生まれの男性は風疹ワクチンの接種機会がなく、抗体を測定して陰性ならワクチン接種が無料でできます。

――著書によると2015年に日本は麻疹排除状態と認められたとありますから、もう心配ないのではないでしょうか。

中山 それは大きな誤解です。日本土着の麻疹ウイルスがなくなっただけで、根絶したわけではないからです。事実、海外から麻疹ウイルスが入ってきて、散発的に流行を起こしてきました。2018年には台湾からの観光客によって沖縄に麻疹が持ち込まれ、全国的に拡散する輸入感染が起こりました。またいつ麻疹が流行するかわかりません。今は、麻疹ワクチンと風疹ワクチンが一緒になったMRワクチン(麻疹風疹混合ワクチン)が開発されています。2回接種すればウイルスの感染を抑える抗体ができます。ワクチンを接種すれば病気を防ぎ、助かる命があることは、ぜひとも知っていただきたいですね。

――ワクチンを接種すれば、必ず予防ができ、軽症化できるのでしょうか。

中山 誤解していただきたくないのですが、1回の接種で抗体ができるタイプばかりではなく、生ワクチンでも複数回接種しなければならないワクチンもあります。本にも紹介しましたが、孫娘は水痘ワクチンを一度接種し、次の接種までの間に水痘に罹ってしまいました。水痘、ムンブス(おたふくかぜ)、ロタウイルスワクチンは生ワクチンですが、複数回の接種が必要です。不活化ワクチンは有効な感染防御レベルを維持するためには追加接種を忘れないようにしてください。

承認されるワクチンの条件

――改めて、ワクチンを接種するメリットを確認させてください。

中山 ワクチンの目的は感染の予防および重症化を予防することです。二次的には接種を希望する方の周囲に伝播するリスクを防止することにもなります。天然痘のようにワクチンによって地球上から根絶できた例もあります。個人の防衛の積み重ねが社会全体の疾病を抑制できることに加え、医療費の抑制にもつながります。

――新型コロナウイルスによって日本人は3000人以上、世界では死者180万人以上が亡くなっています。ワクチンを待望する声が高まっていますが、日本での新型コロナウイルスワクチンは、どんなものになりそうですか。

中山 製薬会社名で申し上げると、95%の効果が得られたとしてアメリカで昨年12月14日(現地時間)から接種が始まったファイザー、同じくアメリカのモデルナ、イギリス最大手の製薬会社アストラゼネカ、国内でいえば大阪大学と共同開発しているアンジェスなどが候補として挙がっています。昨年、ファイザー日本法人は10月20日から、アンジェスでは12月8日から治験を開始しました。また、塩野義製薬はスパイク蛋白を精製したウイルス様粒子(VLP)ワクチンを開発し接種試験が始まっています。モデルナは武田薬品工業が治験を担当しますが、こちらもほどなく実施予定のようです。

RANKING

11:30更新
  • ヘルス・ライフ
  • ビジネス
  • 総合