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ロッテ・清田の“自己保身不倫”が最低な理由…不倫女性から見た「信頼できない男」とは

文=後藤豊/フリーライター
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千葉ロッテマリーンズの清田育宏選手(「Wikipedia」より)

 2020年9月の札幌遠征に不倫相手の女性を同伴していた、千葉ロッテマリーンズの主力・清田育宏選手。コロナ禍の遠征において「部外者との会食禁止」という球団ルールを破ったことがバレた挙げ句、新型コロナに感染。さらに、発熱して不安を訴える不倫相手に「病院に行かないでくれ」と頼んでいたことが「フライデー」(講談社)で報じられた。3年にわたって関係を続けてきた不倫相手に手紙やLINEのやりとりを暴露された上、他にも不倫関係にあった女性がいたとも伝えられている。

 当初、球団には部外者との会食について虚偽報告をしていたという点も問題視され、清田選手は無期限謹慎を言い渡された。

相手のことを考えていない自己保身

 普段は不倫を肯定している識者も、この報道には「女性のことをまるで考えていない」と否定的な意見を述べている。不倫歴20年になるライターの稲垣翼氏は「フライデーの記事を読んで、気分が悪くなった」と語る。

「不倫の根本にあるのは、人間の欲望です。既婚者でも好きな相手ができてしまうというのは、ある意味で仕方のないことでしょう。ただ、相手との付き合いの中で、一定の線引きというか、ルールを設けなければいけません。私はこれまで、不倫相手に『妻とは別れないが、お前も大切にする』と言って付き合ってきました。

 10年以上前、私はダブル不倫だった相手女性を妊娠させてしまったことがあります。当時、私の妻も不倫相手も不妊治療をしていた中での過ちです。どうするべきか散々悩みましたが、ひとつの線引きとして『不妊治療中の妻に、子どもができたから別れてくれ、とは言えない』と相手の女性に告げました。

 相手の女性は夫と別れたがっていましたが、かといって、いきなりデキてしまった私の子を産むわけにはいかない、と悩んでいました。私は最終的には相手女性の判断を尊重することにして、産むなら認知をする、手術するなら費用をもつ、と告げ、相手女性は悩んだ挙げ句、泣きながら中絶を決意しました」(稲垣氏)

 稲垣氏の行為は決してほめられるものではないが、少なくとも自己保身には走らなかった。この覚悟が、不倫相手の通院を拒んだ清田選手との最大の違いだろう。稲垣氏の気持ちを理解した相手女性は、夫と別れて稲垣氏の近所に引っ越し、その後も再婚相手が見つかるまで4年間付き合っていたという。

不倫女性から見た「信頼できない男」とは

 不倫女性の視点も聞いてみた。不倫歴15年のキャビンアテンダント、原田佳夜さんの話だ。

不倫上手な男性って、奥さんとも仲良くやっています。私が好きになった男性は、奥さんのことも含めて他人の悪口を言わない人たちですし、そういう男性は人間としても信頼できます。逆に、信頼できないのがマメな男性なんですよね。フライデーの記事を読むと、不倫相手に対してマメに連絡をする清田選手の手紙やLINEが暴露されていましたが、私も過去にマメに言い寄ってきた男性に嫌な思いをしたものです。なぜなら、『他の女性にもこうした行為をしているのでは』と勘ぐってしまうからです。

 ただ、こういう関係をマスコミに漏らす女性も、自分のことを棚に上げていますね。悲劇のヒロインのつもりなのかもしれませんが、手紙やLINEまで公にするなんて。私は絶対にしません」(原田さん)

 フライデーの直撃に慌てふためいた清田選手と、マスコミにLINEのやり取りまで渡した相手女性。双方に後味の悪さを感じずにはいられない不倫であった。

(文=後藤豊/フリーライター)

後藤豊/ライター兼タクシードライバー

後藤豊/ライター兼タクシードライバー

1966年千葉県生まれ。東京都内の中小会社でタクシードライバーを兼務するライター。競馬と野球をメインに、雑誌や書籍で執筆をしている。主な著書に『テイエムオペラオー伝説』『競馬 伝説の名勝負 GⅠベストレース』(ともに星海社、共著)などがある。

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