「マスクなし」が許されてきたテレビ業界にも不織布マスク着用の通達…番組収録の裏事情の画像1
「gettyimages」より

 今、テレビ界でマスク着用の考え方が変わりつつある。番組収録の際は、透明なマウスシールドではなく、不織布マスクをつけるべきという風潮に傾きつつあるのだ。

「先々週、先週にかけて、各局、各番組に通達がありました。それが、不織布マスク着用のさらなる奨励です。これまでもマスクの着用は求められてきましたが、最近はウレタンと不織布の効果の違いが報じられるようになり、それをきっかけとして、不織布マスクの着用徹底が呼びかけられるようになったのです。

 特にTBSでは、スタジオでもきちんとマスクをつけるよう指示された番組もあると聞きますし、他にも、スタジオで料理をつくるときは手袋とマスクをするというお達しが出された番組や、音楽番組で演奏者やコーラス隊もマスクをするように言われた番組もあったようです」(テレビ局関係者)

 マスクをしていない人を取り締まる、いわゆる“マスク警察”なる言葉が流行るほど、外出時のマスク着用が義務化されつつある中、なぜテレビの中だけ“マスクなし”が許されてきたのか、という疑問も多かった。

「確かに、スタジオでは透明のアクリルパネルで仕切られているだけでした。しかも、タレントによっては、その中で動き回ろうとしたり、座りながらのトーク中にいきなり立ち上がり、パネルの高さを越えて隣の人にしゃべりかけたりする人もいました。いずれも突発的で、それまでの流れもあるので、今まではカットしないでいましたが、今後はさらに動きが制限されたり、よりソーシャルディスタンスを保ったりすることもあるでしょうね」(同)

『WBS』出演者のマスク着用が話題に

“テレビ出演者にマスクを”という動きは、徐々に広がっている。1月20日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)では、マウスシールドが「意味のない」ことをテレ朝局員の玉川徹氏が訴えた。

 また、テレビ東京の『ワールドビジネスサテライト』が18日から、『Newsモーニングサテライト』が19日から、そしてBSテレ東の『日経モーニングプラスFT』も18日から、アナウンサーと解説キャスターがスタジオ内でトークをする際、不織布マスクを着用し始めた。

 では、今後“マスク収録”は定着するのだろうか。

「政府による外出自粛要請と同じで、これもまだ“お願いレベル”です。実際、『Newsモーニングサテライト』と直結した形で始まる子ども番組『おはスタ』の生放送では、一応アクリルパネルで各出演者が仕切られているとはいえ、誰もマスクをつけていません。直前まで、全員がマスク姿で淡々と経済を解説した後、マスクなしで『おっはー!』と元気にあいさつする温度差は奇異に映ってしまうほどです。

 また、アナウンサーはマスクをつけていても滑舌よく話せるので聞き取りやすいのですが、タレントがマスクをつけていると、早口だったり声がこもったりして、何を言っているのか、ふんわりとしか伝わらないこともある。このあたりのジレンマを仕方ないものとして受け入れていくしかないのでしょうが……」(同)

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