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丸谷健太「だからゲームがやめられない」

『三國志14 withパワーアップキット 』圧巻の“濃さ&ボリューミーさ”を徹底解説

文=丸谷健太/ライター
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ゲーム進行中に一定の条件を満たすと、三国志演義に基づいたイベントを発生させることも可能に。イベントの内容によっては、君主が交代したり特定の勢力の領地が増減するといった変化も起こる。

 ゲーム中に登場する武将たちに事細かに設定された、個性や関係性が戦闘や内政の結果に反映される点も、『三國志14』の特筆すべきポイントとして挙げておきたい。本作では武力、統率、政治、魅力などといった『三國志』シリーズではおなじみの能力値のほか、武将の性格やエピソード、イメージに基づいた個性も複数設定されており、能力値が似たような武将であっても、部隊を率いた際の移動力や敵への対応、得意な戦場、内政での交渉力や土地を自勢力に塗り替えるスピードなどが微妙に異なり、戦闘の結果や内政の進行に変化が加わってくる。

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著名な武将には強力な戦法や個性がそなわっていることが多い。写真は作中で最高の武力を持つ呂布の固有戦法、“天下無双”。発動すれば一撃で敵部隊の兵数を数千単位で削ることができる
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政治や学問で名を残した文官系の人物の特性も、複数の個性によってあますことなく再現されているのが本作の特徴。たとえば曹操の下で活躍した文官、荀彧は、優秀な武将を発見しやすくなる“人脈”、府の担当官にすると多くの土地を塗り替えられる“名声”といった、内政面で重宝する個性を持つ。

 さらに戦闘に関しては、周囲にある自勢力の府の数、一緒に出撃した武将どうしの相性によっても部隊の能力が変動し、勝敗に大きく影響。ただ武力の高い武将の多くの兵数を預けて出撃させるよりも、親友や義兄弟、親子といった関係性のある人物をセットで出撃させた方が、戦場で活躍しやすい。ここが戦闘の結果が一律にならない面白さ、『三国志演義』ないし正史のファンならニヤリとできる魅力になっている。

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本作では縁戚関係にある人物どうしや、親愛武将に設定されている人物の部隊が近くにいると、部隊の能力が上昇。

新要素“地の利”でインドやローマとの外交が解禁!

 昨年12月に発売された『三國志14 withパワーアップキット』では、上記のような基本システムはそのままに、中国大陸の“外”を描くことにも注力。戦略がスケールアップしている。そんな戦略の広がりをわかりやすく感じられるのが、“地の利”という新要素。地の利は特定の州内の都市を一定数自勢力として獲得することで発生するボーナス効果なのだが、その中には異民族との交渉や、大泰国(ローマ)や天竺国(インド)、安息国(パルティア)といった他国との交易といった地の利が用意されており、これまでの三国志関連のエンタメではあまり触れられてこなかった、グローバルな視点(?)が取り入れられている。

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大泰国(ローマ)の使者と劉備。ローマ人と三国志の登場人物が並ぶ姿はなかなか新鮮。

 こういった要素はプレイヤーに新鮮さを感じさせる演出としてだけではなく、戦闘力の高い異民族武将の加入、交易による金銭や貴重品、戦法を覚えられる書の獲得など、自勢力の強化に直結するメリットを得られるため、ゲームを効率よく攻略する手段としても影響大。配下にいる武将の質や個性だけでなく、自勢力の土地によってもゲームプレイに幅が生まれているのが『パワーアップキット』の大きな特徴だ。

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